感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まんまるまる亭
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キリスト者の文章は持論を根拠づけるために聖書からの引用があちこちにあるものだが、そうした記述が全然ない。「東アジアにおけるキリスト教徒の大半は、儒教からの改宗組だった」というが、彼女はどうも、儒教の貞淑とキリスト教の純潔を同一視していた節がある。実際、廃娼運動の動機を語る際も旧約の律法は持ち出さずに日本人女性として恥ずかしかったからだという。さらに、キリスト教はもっと個人主義的な宗教でなかったか?と首を傾げるほど、彼女の行動は国家主義的でもある。何にせよ、本書を読むと純潔ジャパン建設のために頑張りたくなる2023/10/20