感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
湖都
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再読。著者が6歳の娘と2人でシベリア鉄道経由でブルガリアへ渡り、エスペラント語の学校に行ったりした経験を語る本。当時は1974年。「仕事を辞めて普通のお母さんに戻ります!それで旅行します!」っていう前提から「?」だったが、他にもツッコミどころがありすぎる。エスペラントが出てくる辺り(しかも結構使いこなしてる)も相当独特。興味深すぎる。当時のブルガリアの生活も面白いし、かなり貴重な書ではないだろうか。エスペラントと言えば、大学の同級生が何も勉強してないのにそれなりに読みこなしていた。そんなに便利なのかな…2022/05/05
ががが
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『私たちの東欧記』の続編。ブルガリアでの滞在の記録を全編にわたって綴っている。食べ物に始まり、住宅事情、メンタリティの違いなど体全体で異文化に衝突している様は、私にも覚えがあるので共感することが多い。特に興味深かったのはソ連との比較で、同じ共産圏(当時)に属する国でも、どことなくゆるさがあって、「ユルガリア」という名をつけるあたりは住んでるからこその視点だなぁと思った。エスペラント先進国としてのブルガリアも面白く、エスペランティストの活動も窺い知れる。娘あみなとのやりとりは相変わらず微笑ましかった。2016/12/02
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