感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yuji
4
新田次郎の「栄光の岸壁」に登場する吉田広のモデルは、著者の吉尾弘。小説のシーンで同じ情景がいくつもこの本に出てくる。小説ってこんな風に事実をエッセンスに創作されるんだって思う。ところが歴史小説だと史実だと勘違いしてしまう自分がいる。吉村昭の小説は事実を丹念に調べているのでほぼ事実なのかと思ってしまう。しかし、この本はまごうことなき事実で輝かしい登攀記録である。自分ではできない登山を追体験できてうれしい。日本の冬壁の連続登攀は長谷川恒男が三大アルプス冬期単独登攀を目指した疑似トレーニングに活用。2023/09/29
つちのこ
2
クライミングを始めた1981年頃、むさぼるように読了。初版は1963年上梓。著者が冬期の穂高屏風岩東壁を連続登攀に成功した翌年の発行で、一番脂がのっていた頃である。
gogogaku
2
昔の錚々たるメンバーが出てくるが、すごい話ばかりです。 冬季アルパインなんて絶対無理ですが、夏に山を見上げて昔に思いを馳せることはするかも。 徐々に岩も始めようかな。。。2019/05/02
Shoichi Kambe
1
*登山というものは、本来個人的なものである。単独行こそ真に登山の本質に近い。それなのにバーティーが組まれるのは、一つには、目的とするところが個人の力量の限界を超えた場合であり… *…客観的、数学的……etcの要素をもつ記録ではなく、私が仲間たちとともに人間的な感情を含めてどういう登り方をしたのか、どんな考えを持って山に向かったのか、という視点から、私なりの登攀記をぜひ書いてみたい… 私は多分に感情が強く、主観的な性格である。そのために、好き嫌いや善悪についてのけじめをぼかすことができない。2022/07/28
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