感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリータ
6
◆新聞等に掲載された小文を集めたもの。『渾身斎随筆』と異なり自選ではなく、またテーマも歌作や奈良の古寺古仏の話が主ではない。私自身が書には疎いので流し読んだが、中央公論に掲載された「書道について」は鋭い問題提起だという。ここを起点に書道にも親しんでみたい。2018/08/12
PETE
2
昭和前期の文人学者の生活と意見をありありと蘇らせる随筆集。解説の通り、「一片の石」が、文字と詩を石に託すことの空しさ、書で語り継がれることの一見虚しいようで永続する凄味を語っていて白眉。2024/01/08