感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
fseigojp
24
生真面目で無茶をする企業人 東條秀機と似ている2015/10/27
かふ
18
大杉栄一家惨殺事件と満州国の立役者としての甘粕のイメージは別のように描く伝記文学。著者のあとがきで現代では甘粕のような人は否定されるが、そこに浪漫を見出している。例えば法治国歌のなかで行われた軍部主導の裁判の中で「国士」として大衆が請願請求を集めたことに、それ以後の軍国主義化の流れを感じてしまう。大杉事件と満州国建設の浪漫は別の話ではないのだ。その間にフランスでの引きこもり時代の甘粕がいた。甘粕を文学的に英雄と描く浪漫ならばそれでいいかもしれない。ただノンフィクションでは問題がある。2023/09/04
ボン・ミーハー
0
敗戦間近の混乱の中で、権限上、早くそれを知り得た人々の数々の卑怯で醜い振舞いが広く知られているだけに、彼の自決は際立ちます。それ以上に、軍人を志しながら怪我で憲兵に、憲兵でありながら、謎深き事件の責任者として軍籍を離れ、そして、満州建国、運営を陰ながら支えながら、その満州の敗戦による消滅とともに自決。筋金入りの不屈の志には敬服します。歴史学としては、正規な記録や物証以外からの、状況証拠による推測は受け入れられないとしても、このような「発掘」による歴史の裏側の再評価や名誉回復は大切なことと感じました。2022/02/27




