中公文庫
高橋是清自伝 〈上巻〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122003477
  • NDC分類 289
  • Cコード C1123

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テイネハイランド

14
人名が山のように出てくるのは若干苦労しますが、「福翁自伝」のような歯切れのいい語り口で、ドラマを見ているように過去の出来事が語られているので、おもわず惹き込まれます。出てくるエピソードの数が多すぎて、一回読んだだけだとうまく咀嚼できないところもあります。飲む/打つ/買う/喧嘩するかなりやんちゃな人が、これだけ細かい記録を残したというのがなかなか奇跡的にも思えます。上巻では、やはり、最終章の「ペルー銀山」の話が一番印象的でした。下巻も楽しみです。2016/12/25

isao_key

14
日銀総裁、内閣総理大臣、大蔵大臣を6度務め、2.26事件で凶弾に倒れた高橋是清の口述を秘書官であった上塚司が清書し、本人に改めてもらった自伝。筆まめだった高橋らしく、小さな出来事まで細大漏らさず伝えている。本人には不名誉で、マイナスイメージになりかねない事柄まで、包み隠さずに正直に述べる。事業に失敗しても、誰に対しても恨みがましく言うことはなく、その時々を全身全霊をかけて打ち込む姿は清々しい。一方で、唐津藩の学校を立て直したり、日本銀行の新築の際にも無駄や中間手数料を削る後につながる合理的経営が見られる。2016/04/06

美東

13
奴隷から総理大臣へ!高橋是清の運がいい?人生 ~ トンデモ歴史チャンネル  https://www.youtube.com/watch?v=6Jw5JABxCHY

funuu

11
「高橋の子は運のいい子だ、幸福な子だと、皆が評判して、それがやはり子供心の私の耳に入った。そういう訳で私は子供の時から、自分は幸せ者だ、運のいい者だということを深く思い込んでおった。それでどんな失敗をしても、窮地に陥つても、自分にはいつかよい運が転換してくるものだと、一心になつて努力した。今になつて思えば、それが生来の楽天家たらしめたる原因じゃないかと思う。」彼の原動力の源であった。2015/01/12

とみやん📖

8
波瀾万丈の達磨蔵相の半生に思わず、引き込まれた。仙台藩の出で、若くして、豪遊したり、身受けしようとしたりと、無茶苦茶。アメリカの奴隷生活やペルー銀山の失敗に至っては嘘でしょ?と突っ込みを入れたくなる。 勝海舟や黒田清隆、井上薫など、若くして直にやりとりをしているところがまたすごい。初代特許局長時代になるあたりが、前半の面目躍如たるところ。後半に続く。2017/11/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/542714
  • ご注意事項