中公文庫<br> インカ帝国探検記 - ある文化の滅亡の歴史

中公文庫
インカ帝国探検記 - ある文化の滅亡の歴史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 219p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122002548
  • NDC分類 268
  • Cコード C1122

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

詠月

7
1961年中央公論社刊行の文庫化。スペイン人に滅ぼされたインカの歴史は最後まで高潔でした。学術的な古い本を読むとき、新たな見解・学説に留意しなければなりませんが、物語調の文体は臨場感に溢れていておもしろかったです。文字を持たない民族の世界観はとても興味深いものでした。2013/07/08

富士さん

4
再読。スペイン人の策動から書き起こしているので、ああ、表題どおり単なる征服記だったかな、と思ったのですが、読み進めるとインカ帝国史やインカ文化誌と言っていいほどインカ側の情報量が豊富な名著でした。インカ帝国は征服によってすぐに滅びて弱小亡命政権になったのではなく、争いを続けながら何十年もスペイン領との併存を続けながら衰退したというのはあまり意識しなかったことだったのでおもしろい発見でした。誇り高いインカ人を賞賛しながら、丁寧にエピソードを集め、安易な史観に陥らないよう配慮されている、バランスのよい本です。2021/03/25

ジュンジュン

4
ラテンアメリカ史の碩学によるインカ帝国滅亡の記録。スペイン側の記録が豊富なためか、ピサロの征服過程がかなり詳しく再現されている。ピサロの一撃で滅んだと勝手に思い込んでいたので、その後も長く抵抗・存続していたのは驚きだった。また、有名なマチュピチュを抵抗運動の中に位置づけて断言していることも。多数の著作を遺した氏ではあるが、本作は古いが若き情熱がほとばしる思い入れたっぷりの筆致で描かれている。2019/08/17

荒川ながれ

2
ピサロによる侵略、数世紀にわたるスペイン人の暴虐、そして19世紀のペルー独立後も続いた白人の搾取の歴史を再認識。2016/08/16

フンフン

1
スペインの探検者がインカ帝国を征服する歴史を物語風に叙述。 それにしても皇帝の名前がマンコだったり、首都の名前がクスコ(膣鏡)だったり、インカの名前は変。2016/03/01

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