感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coolflat
10
三十年戦争からフランス革命直前の欧州の歴史。イギリスではステュアート朝やクロムウェル、フランスではルイ14世、ロシアではピョートル1世やエカチェリーナ2世、プロイセンではフリードリヒ2世、オーストリアではマリアテレジアなど、絶対君主花盛りの時代。絶対王政は封建制から市民社会へ移行する過程で生まれた。絶対君主という強大な権力で人民の抵抗を押さえつける必要があった。下からの近代化の動きは、後のブルジョワ革命に連なる危険なものであったからだ。しかし時代には逆らえず、人民の抵抗はフランス革命という形でやってくる。2015/10/03
よしひろ
6
帝国の出現。戦争の連続。市民革命とイギリスの台頭。ヨーロッパが急速に発展していき、世界進出へと向かう。2016/03/27
俊
5
事件・人物共に盛りだくさんの内容で非常に濃い巻だった。2018/05/27
Hiroshi
4
17,8世紀のモスクワを含めたヨーロッパを見る本。16世紀は新旧教徒が対立していた。英はエリザベス女王のもと新教の国教会で落ち着き繁栄した。仏は南北で新教と旧教が対立。英仏は中央集権化していたが、独伊は諸侯・都市に分裂していた。西は没落。露ではイワン雷帝の後、ミハイル、アレクセイの皇帝の下に西欧化が進んだ。1618年にハプスブルク家の支配するボヘミアで新教徒が反乱を起こし30年戦争が始まる。デンマークやスウェーデンが独に侵入した。ハプスブルク家の弱体化を望むヴァロア朝からブルボン朝に代わった仏が手を引く。2023/01/06
がんぞ
4
5年前に読んだのに、ほとんど忘れている。思うに、知っていることが半分以上入っている本でないと(豆腐でビルディング作ろうとするようなもので骨材がないから)頭に入らないのかも知れない。この巻で扱われている時代はヨーロッパの三十年戦争に始まり「宗教の対立」に「国家」(のちのナショナリズム=愛国心)がとって代っていく…。経済力の発展がそれに課税しようとする君主と対立して「人民」を生み出しアメリカ独立、フランス革命という流れ。その流れは20世紀に「社会主義共和国」で、投票と言う欺瞞によらない「真の代表」が人民を代行2012/09/25