中公文庫<br> ツァラトゥストラ

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中公文庫
ツァラトゥストラ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 601p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122000100
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C1110

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もといま。

25
光文社版で読了したけれど、他の訳も読んでみたくなって、おすすめ頂いた中公文庫版でもチャレンジ。光文社はかなりカジュアルで、こちらのほうがかなり格調高い訳文。どちらにもそれぞれのよさがあり、違う作品かと思うほど雰囲気が違い、好みは分かれると思う。鷲と蛇がより誇り高く感じられた。二回目の読書で、少しは理解が深められたかと思う。生きる勇気のようなものを与えられたような。「これがわたしの朝だ。わたしの日がはじまる。」「これが-生だったのか」「よし!それならもう一度」何度も読み返したい作品に出会えた。2014/07/26

ももたろう

22
強烈な力強いエネルギーに満ち溢れ、虚無や絶望を乗り越え、依存から自立へと促す稀有な書だった。観念的でなく、大地を愛し、地に足をつけたまま、深淵の奥底、遥かなる高みを目指し創造し続ける者。それが超人だと思った。再読のためのメモとして、この書の核心であろう言葉を引用する。「すべての悦びは永遠を欲する。深い、深い永遠を欲する」悦楽は、苦痛も地獄も憎悪も屈辱も不具も、一口に言えば世界を渇望する。いったいこれはどういうことなのか。地に足つけたまま、考え続けたい。この疑問が与えられたのが、私にとっては至上の喜びだ。2016/01/30

おとん707

17
本書は古いながら口語訳で読み易い。訳者が各章の頭に寸評と巻末に60ページもの辞書のように細かい字の訳注を付けてくれているのも親切だ。とはいえ難しい。ただキリスト教の原罪思想、人を哀れんで得る自己の幸福、来世での平安を得るがための現世での宗教的道徳による自由の束縛をことごとく否定し、自由と力で生の歓びを現世で実現しようとする強い意志は感じた。読んでいて岡本太郎、三島由紀夫、安部公房、ストラヴィンスキーが頭に浮かんだが調べてみると夫々ニーチェの影響を強く受けているようだ。私の得た感覚は的外れではないようだ。2025/04/02

梅崎 幸吉

13
私が強烈な内的体験後に似た体験をしたものはいるのか、と探している内に見つけた著作。彼の極限状態において直感的に一気に書かれた。彼の孤独と懊悩が超人思想を作り出した。ただ、彼も唯物論の虚無という球体を打破し得なかった。彼以降の哲学、心理学、文学も同じ陥穽に落ち込み、虚無球体の中で乱反射の言葉を繰り返している。

読書実践家

10
非常に心に響く本。感銘を受けた。若者へのメッセージや自由奔放にありたい苦悩に共感できた。2016/05/03

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