内容説明
二一世紀に入り急成長を続け、国際社会に大きな存在感を示しつつあるアジア。これに対し、二〇〇四年の大規模な拡大以降、さらに加盟国を増やし続ける欧州連合(EU)は、どのような戦略を描くのか。先進国から新興国へのパワーシフトの時代において、拡大するヨーロッパの軌跡と動向を論じながら、あわせて国際社会における今後の日本の針路をも模索する。新たにアジアの経済成長などの情勢を増補した最新版。
目次
序章 拡大ヨーロッパ―グローバリズムとナショナリズムのはざまで
第1章 ヨーロッパ統合の歩みと拡大の現実
第2章 NATOの拡大―コソヴォからイラクへ
第3章 「民主化」の苦悩―拡大「される」側の実態
第4章 ヨーロッパの新たな境界線と民族
第5章 バルカン地域でのヨーロッパ拡大
第6章 イラク戦争とは、欧州にとって何だったのか
第7章 二一世紀の拡大ヨーロッパ戦略
第8章 パワーシフトとアジアの経済成長―EUの戦略
著者等紹介
羽場久美子[ハバクミコ]
1952年兵庫県生まれ。津田塾大学大学院博士課程修了。学術博士(国際関係学)。青山学院大学大学院国際政治経済学専攻科教授。ハーバード大学、欧州大学研究所(EUI)、ソルボンヌ大学、ロンドン大学、ハンガリー科学アカデミー客員研究員。ジャン・モネ・チェア。専攻は国際政治学、EU論、地域統合論、アジア地域統合、冷戦研究、中・東欧政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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