出版社内容情報
二〇世紀後半以降、あらゆる文化や文明が激しく急速に変化している。藝術の世界も例外ではない。複製がオリジナル以上の影響力を持ち、作品は美術館以外で展示されることが当たり前になってきている。本書は、藝術がいま突きつけられている課題を、私たちが日常抱く素朴な感想や疑問を手がかりに解きほぐす「美学入門」である。増補にあたって第九章「美学の現在」と第一〇章「美の哲学」を書き下ろし。
内容説明
二〇世紀の前衛美術は「美しさ」を否定し、藝術を大きく揺さぶった。さらに二〇世紀後半以降、科学技術の発展に伴い、複製がオリジナル以上に影響力を持ち、美術館以外で作品に接することが当たり前になった。本書は、このような変化にさらされる藝術を、私たちが抱く素朴な疑問を手がかりに解きほぐし、美の本質をくみとる「美学入門」である。増補にあたり、第九章「美学の現在」と第一〇章「美の哲学」を書き下ろす。
目次
第1章 美学とは何だったのか
第2章 センスの話
第3章 カタカナのなかの美学
第4章 コピーの藝術
第5章 生のなかの藝術
第6章 藝術の身体性
第7章 しなやかな応答
第8章 あなたは現代派?それとも伝統派?
第9章 美学の現在
第10章 美の哲学
著者等紹介
佐々木健一[ササキケンイチ]
1943年(昭和18年)、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文科学研究科修了。東京大学文学部助手、埼玉大学助教授、東京大学文学部助教授、同大学大学院人文社会系研究科教授、日本大学文理学部教授を経て、東京大学名誉教授。美学会会長、国際美学連盟会長、日本18世紀学会代表幹事、国際哲学会連合(FISP)副会長を歴任。専攻、美学、フランス思想史。著書『せりふの構造』(講談社学術文庫、サントリー学芸賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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