中公新書<br> 儒教とは何か (増補版)

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儒教とは何か (増補版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 296p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121909893
  • NDC分類 124.1
  • Cコード C1214

内容説明

儒教は宗教というより、単なる倫理道徳として理解されがちだ。古い家族制度を支える封建的思想という暗いイメージもつきまとう。しかし、その本質は死と深く結びついた宗教であり、葬儀など日本人の生活の中に深く根を下ろしている。本書は、死という根本の問題から儒教を問い直し、その宗教性を指摘する。そして孔子以前に始まる歴史をたどりながら、現代との関わりを考える。全体を増補し、第6章「儒教倫理」を加えた。

目次

儒教における死
儒教の宗教性
儒教文化圏
儒教の成立
経学の時代
儒教倫理
儒教と現代と

著者等紹介

加地伸行[カジノブユキ]
1936年(昭和11年)、大阪に生れる。1960年、京都大学文学部卒業。高野山大学、名古屋大学、大阪大学、同志社大学を経て、立命館大学フェロー、大阪大学名誉教授、文学博士。専攻、中国哲学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

54
大田俊寛の宗教学ブックガイド30よりの一冊。儒教の概説書。シャーマンの宗教行為が思想体系として発展した儒教の考えかたや変化の歴史が論じてある。東北アジア人(中国、韓国、日本)の儒教文化圏特有の死生観や血縁主義などの性質がよく分かる。東洋思想の本はあまり読まないが、いろいろ知的興奮を覚えた。葬式のようなありふれた行事や、祖先や家族、学校の先生などへの態度など、古くからの儒教の要素を指摘していく手際に、人類学的な面白さを感じた。これは名著。「本来儒教は、努力すれば聖人(理想的人間)になれるとする。」2017/04/16

syota

27
私は今まで、儒教は倫理道徳であって宗教ではないと思っていたが、著者によればそれは大きな間違いとのこと。儒教は宗教性と礼教性(倫理道徳)の両面を持っており、礼教性が時代にそぐわなくなった今でも、宗教性は根強く残っているとする。その上で、シャーマニズム的な原儒から孔子による体系化、歴代中国王朝との結びつき、朱子による哲学性の付与と、時代を追ってその発展、変化を解き明かしている。著者の研究成果と信念を注ぎ込んだ大変な力作。100%納得するかどうかは別にしても、久々に読書で知的興奮を味わった。2018/05/06

りー

25
白川静さんに触れて以来、原始的な「儒」と現代人が持つ儒教イメージ(お説教的な)のギャップに??と思ってきた。儒教が変容していく過程を歴史背景とともに解説している本で、とても分かりやすかった。①原儒(シャーマン的)②儒教成立(孔子による経典整理)③経学時代(漢~唐、五経博士・科挙)④朱子学(宇宙論・形而上学としての整理)…を経て現代に至る。東北アジアには♪現世は楽しく良いところ♪という大前提がある、という指摘に納得。仏教の考え方と真逆で、あー、これが混ぜ交ぜになって日本に入ってきたのか…と、遠い目になった。2021/08/22

禿童子

23
儒教が宗教であることを忘れがちだが、日本人の葬祭の儀式の根本に儒教があることを指摘されて驚いた。招魂儀礼、位牌など見かけは仏式でも原型は儒教、特に<原儒>にあるという解説には納得した。お骨を大事にする習慣は仏教ではなく儒教からきている。現世を「楽」と見て1分1秒でも長く生きたいと考える一般の中国人は、死の恐怖や不安を解消する説明として、自己の命は遠くの祖先の生命であり、子孫が続く限り自分の肉体の死後も<生命の連続>があると考える。これが「孝」の本質とのこと。知らぬうちに自分の行動原理に刷り込まれている。2017/11/02

サケ太

20
儒教とは何か、と言われても答えられない。日本の葬儀でその影響が強く残っているとうのは驚いた。儒教というものの、宗教性。〈孝〉という言葉の意味合いも面白かった。宗教で提示されている生命論。日本や中国の仏教とインドの仏教徒の差異なども面白い。儒教の成立過程、変遷。儒教による倫理観。非常に興味深い1冊だった。2022/02/28

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