中公新書<br> 無気力の心理学―やりがいの条件 (改版)

個数:
電子版価格
¥880
  • 電書あり

中公新書
無気力の心理学―やりがいの条件 (改版)

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年04月24日 12時48分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 193p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121805997
  • NDC分類 141.72
  • Cコード C1211

出版社内容情報

「豊かな社会」に蔓延する無気力――それは、生存への脅威やどうしようもなく襲いかかる苦痛から解放されただけでは、「効力感」、つまり意欲的に生き生きと環境に働きかける態度は生まれないことを物語る。本書は、心理学における研究実験成果をひろく紹介しつつ、自律性の感覚、他者との交流、熟達のもつ意義など、さまざまな角度から、効力感形成の条件を掘りさげる。さらに、社会や教育のあり方と効力感との関係を検討する。ロングセラーの版を改め、読みやすくした。

内容説明

「どうせダメだ」―現代社会に蔓延する無気力。衣食住が満たされた豊かな環境というだけでは、「効力感」、つまり意欲的に環境に働きかける態度は生まれない。本書は、心理学の研究成果を広く紹介し、自律性の感覚、他者との交流、熟達のもつ意義など、さまざまな角度から効力感を発達させる条件を掘りさげる。さらに子どもも大人も、やりがいを持って生きられる教育や社会のあり方についてヒントを示す。

目次

第1章 どんなときに無力感が生じるか
第2章 乳幼児の無力感・効力感
第3章 失敗にもとづく無力感
第4章 自律性の感覚
第5章 他者との暖かいやりとり
第6章 熟達と生きがい
第7章 効力感を育てるには
第8章 効力感を伸ばす学校教育
第9章 効力感の社会的条件
第10章 無力感・効力感の日米比較

著者等紹介

波多野誼余夫[ハタノギヨオ]
1935年生まれ。1958年、東京大学教育学部教育心理学科卒業。1964年、同大学院博士課程修了、慶應義塾大学教授などを務めた。専攻、発達心理学、認知科学。2006年逝去

稲垣佳世子[イナガキカヨコ]
1967年、お茶の水女子大学文教育学部教育学科卒業。1969年、同大学院修士課程修了。千葉大学教授を経て、千葉大学名誉教授。専攻、発達心理学、幼児教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

71
報酬を設定したほうが、課題に向き合う際の興味や意欲を低めてしまうという指摘が興味深い。アメが必ずしも有効ではないということか。ここに書かれていることが個々人にとってのベストでもないという事実もまた難しい。2020/01/31

tolucky1962

12
実験から効力感向上法を示す。回避不可な苦痛で学習能力が低下,情緒混乱。立直らせるには大きな援助が必要。泣く乳児は応答で効力感,無視で無力感が蓄積。努力で解決しない→能力不足→努力せず能力不足を隠す。報酬は効力感に一時的効果はあるが,上がり続けないと以前より低下。評価では目標を下げる。自己選択・自律性が重要。競争条件は勝負に一喜一憂,無力感を生む。仲間と温かい交流で効力感が育つ。他者評価は報酬になり効力が下がる。 大人の働きかけで重要なの素早く対応,教えすぎない,否定しない,自律性を育てる,賞罰は減らす。 2020/02/22

読書熊

9
もう30年以上も前の出版なのに、極めて新しい知見をくれる本。無気力は無力感だけでなく、効力感の欠如によってももたらされる。豊かな社会は無力感はないものの、管理され生産性だけが叫ばれる中で効力感を得るのは驚くほど難しい。2020/02/09

HANA

8
大学でやっていたことの復習みたいな感じで読めた。よくよく見ればかなり前の話で。道理で最近ではないよなぁと思う部分もあって。ただ基本は変わらないと思う。2020/03/08

塩崎ツトム

7
具体的にどの辺が改版されたのかわからん。2020年代に出版する以上、バブル末期以降に礼賛されたフリーターや、やりがい搾取についても触れなきゃいかんのではないのか。2020/02/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14989022
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。