出版社内容情報
かつて社会にとって最も神聖な儀式であった「処刑」は、一二~一三世紀を境に、〝名誉をもたない〟刑吏の仕事に変っていった。職業としての刑吏が出現し、彼らは民衆から蔑視され、日常生活でも厳しい差別をうけた。都市の成立とツンフトの結成、それにともなう新しい人間関係の展開、その中で刑罰観はどう変化したのか。刑罰観の変遷と刑吏差別の根源を追究する中で、庶民生活の実態を明らかにし、民衆意識の深層に迫る。
【目次】
内容説明
かつて社会にとって最も神聖な儀式であった処刑は、一二~一三世紀を境に、「名誉をもたない」刑吏の仕事に変わっていった。職業としての刑吏が出現し、彼らは民衆から蔑視され、日常生活でも厳しい差別をうけた。都市の成立とツンフトの結成、それにともなう新しい人間関係の展開、その中で刑罰観はどう変化したのか―。ドイツ史学の泰斗が、庶民生活の実態を明らかにし、西洋中世における民衆意識の深層に迫る。
目次
第一章 中世社会の光と影(「影」の世界の真実;賎視された刑吏;皮剝ぎの差別と特権;神聖な儀式から賎民の仕事へ)
第二章 刑罰なき時代(供犠・呪術としての処刑;処刑の諸相)
第三章 都市の成立(平和観念の変化;ブラウンシュヴァイクの刑吏;医師としての刑吏;ツンフトから排除された賎民;キリスト教による供犠の否定)
第四章 中・近世都市の処刑と刑吏(糾問手続きと拷問の発展;刑吏の宴席と処刑のオルギー;近世の刑吏)
著者等紹介
阿部謹也[アベキンヤ]
1935年(昭和10年)、東京に生まれる。一橋大学経済学部卒業。同大学院社会学研究科修了。一橋大学教授、同大学学長を経て、同大学名誉教授。専攻、西洋中世史。2006年9月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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