内容説明
没後五十年、大智と大悲について自らの言葉で語った不朽の名著。初心者必読の書。
目次
仏教の大意(大智;大悲)
著者等紹介
鈴木大拙[スズキダイセツ]
1870~1966。仏教学者。本名貞太郎。金沢市生まれ。第四高等中学校、東京専門学校、東京帝国大学文科大学哲学科選科に学び、鎌倉・円覚寺に参禅、今北洪川・釈宗演に師事。渡米し、独学で仏教思想の研究をすすめ『大乗起信論』英訳、『大乗仏教概論』を出版、海外にその名を知られる。帰国後東京帝大文科大学講師、学習院教授、さらに大谷大学教授に就任。日本を代表する仏教学者としてしばしば欧米に赴く。1949年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
2
大智と大悲: 大智ー理解を深めるために無分別の分別を体得 論理的思考を超えた霊的な直覚を求める 大悲ー他者の苦しみに対する共感と助け合い 現世での苦しみを緩和するための実践 伝えたいメッセージ: 差別と平等ー矛盾した概念が自己同一性を持つことを理解 霊的成長:ー知識だけでなく霊的な体験を通じた成長 他者への配慮: 大悲に基づく行動→個人の成長&社会全体の調和 宗教の実践:ー日常生活への影響を考察 無分別の理解ー日常の分別を超えた理解→真の智慧 学問と思想の独自性: 仏教ー世界の思想に貢献するべきもの2025/01/16
かおる
2
ようやく読み終えました。むつかしかったです。 「仏教はー宗教はー真っ裸になることを要求」する。権力・地位・財産から自由になったとき「霊性的自覚」のゆえに、「天井天下唯我独尊」と絶叫できるようだ。 そして、白雲は自由に往来し、青山は元不動、それでいい。必ずしも「多」の中に担ぎ込まない「大非心」が今後の世界を救う。 みんながそうであればいいのにと思う。2017/11/23
くり坊
1
鈴木大拙を調べています。この本で5冊目です。本書は、まず「序」があって、続いて第一講「大智」、第二講「大悲」という、二つの、おまかなテーマに即して、元が「講演」なのか、それとも訳文が口語的なのかは存じませんが、随分と読みやすい印象を受けました。通勤電車のなかで、読むことができるくらいの平易さです。以下、コメント欄にて、第二講「大悲」より、わたしが気になった箇所を引用しておきます。2024/05/22
nitti
1
難しくさっぱり頭に入ってこない。用いられている用語が、馴染みなく難しいことが主要因と思う。むしろ英語版の方がわかるのではという疑念抱きつつ。2019/03/31