内容説明
衆議院議員勤続63年の古強者が、その政治と人生を彩る点景や人物を一刀両断、「議会の子」の獅子吼。
目次
明治大帝の御製(明治大帝の盛徳大業)
明治大正の人物(福沢先生(福沢先生と拝金宗、福沢先生の鑑識力、猿を相手に書け)
大隈重信侯 ほか)
養育院にて大西郷を発見した話
人物断片(水魚の交り;武将の面目 ほか)
著者等紹介
尾崎行雄[オザキユキオ]
1858~1954。明治・大正・昭和にわたる政治家。号は咢堂。慶応義塾中退後新聞記者となり1882年の立憲改進党創立に参加、後年立憲政友会を経て中正会、憲政会、革新倶楽部等ののち無所属となる。90年の第一回総選挙に当選、以後25回連続当選し、63年間の代議士生活をおくる。1903‐12年までの東京市長、第一次護憲運動では桂太郎内閣打倒の陣頭に立ち、「憲政の神様」と謳われた。第一次世界大戦後は普通選挙運動に、ワシントン軍縮会議に先立っては軍備縮小に、25年の治安維持法制定に反対するなど国民各層に向かい熱心な遊説を続けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
12
尾崎と福沢諭吉、大隈重信のつながりがわかる(保阪正康4頁)。 福沢先生について、尾崎先生は「よく積みよく散ずべし」で、 師弟に言い聞かせたことを述べる(23頁)。 そして、適材適所に人材を活用する福沢先生の鑑識力を高く評価する。 犬養毅という人は、中村弥六君に殴られても謝ったようだ(100頁)。 殴り返す人ではなかったのは偉いと思う。 ムッソリーニという人は、監獄に11回入ったものの、 監獄と耐乏生活のために大成したと明言。 監獄では書物を色々読み、大衆の真情を知ることを得た(122頁)。 2014/03/29
kumonosuke
3
交友の広さ、しかも明治の重鎮ばかりで驚かされる。2014/07/22