• ポイントキャンペーン

中公クラシックス
経済論

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 497p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121601452
  • NDC分類 330
  • Cコード C1230

出版社内容情報

金解禁以降極度に低迷した日本経済。為替を回復し国富を論じながら、非命に倒れた近代最高の財政家は日本に何を遺そうとしたのか。

内容説明

経済の第一義は国民の生産力累増。世界恐慌、金融恐慌に翻弄される日本。財政健全化のために軍と闘い非命に倒れた男の真骨頂。

目次

私の経済観(経済の第一義を語る;財政と経済の今明日 ほか)
財政・金融(国債の整理と外資輸入;政府の誤まれる減債基金運用 ほか)
産業・貿易(輸出貿易の伸展策;商務官派遣と海外貿易発展策 ほか)
為替・物価(わが国物価高の原因;わが経済界不況の根因と物価 ほか)
財界変動と主要財政・経済演説(戦後における予算編成の方針;戦後の経済界情勢と経済政策 ほか)
附録(マーケット・オペレーションと通過統制に関する錯覚;為替管理法について ほか)

著者等紹介

高橋是清[タカハシコレキヨ]
1854~1936。明治・大正・昭和期の財政家、政治家。幕府御用絵師の子として江戸に生まれ、仙台藩足軽高橋家の養子となる。藩の留学生として渡米して苦学。文部省、農商務省を経て、日本銀行に入り、横浜正金銀行を経て、日銀副総裁に就任。日露戦争外債募集に成功した。日銀総裁に昇任後、山本権兵衛内閣の蔵相となり立憲政友会に入党した。原敬首相暗殺ののち、首相・政友会総裁に就任。都合七度蔵相を務める。金融恐慌ではモラトリアムを実施、恐慌を沈静させた。また世界大恐慌では、金輸出再禁止、国債の大量発行など積極財政による景気刺激策を推進した。二・二六事件で暗殺された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

9
M新刊棚。内閣府の松元崇氏によると、本書の基本は国民福利の実現(巻頭6頁)。経済教。これは、「生活欲を満足せしめてその欲をしてますます高尚ならしむる」(本文5頁)。一国の盛衰は国産の貧富により、それは良き人間でかねれば作り得ない(87頁)。国民性が鋭く問われる。物価よりも国民の幸福が大切(88頁)。そりゃそうだ。「私の経済観」は1925年のもの。普選法、治安維持法の時代。「農村振興の第一義」(1916年234頁~)。教育で国民の品性陶冶(235頁)。人無くして国づくりなし。ましてや、地域づくりはできない。2014/01/19

熱東風(あちこち)

0
後世の歴史家が俯瞰的な視点(=その後の歴史を知っている)でもって述べる歴史ではなく、渦中の時代にリアルタイムで述べられたり記された言葉だけに、緊張感が伝わってくる。/さすが達磨宰相として親しまれた政治家だけのことはあって、変に知識をひけらかしたり極端な専門用語を使ったりすることなく、さほど経済に詳しくない者にとっても丁寧に読み込めば理解出来るように語ってくれるので、読みにくさは殆ど感じなかった(演説での主語述語が統一されてない文は多少違和感を感じるが)。/ただ一つ、内容別でなく時代順に掲載してほしかった。2014/07/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7781743
  • ご注意事項