出版社内容情報
ローマ法王庁の支配を否定し、平和維持のために宗教から独立する王権の絶対権力確立を説く。二十六章以降を収め、年譜、索引を付す
内容説明
ローマ法王庁の支配を否定し、宗教から独立する王権の絶対権力確立を説く。
目次
第3部 キリスト教的コモンウェルスについて(キリスト教的政治原理について;『聖書』諸篇の数、時代、意図、権威およびその解釈者たちについて;『聖書』諸篇における霊、天使および霊感の意味について;『聖書』における神の王国、ホウリィ、セイクリッドおよびサクラメントの意味について ほか)
第4部 暗黒の王国について(『聖書』の誤った解釈からくる霊的暗黒について(抄)
悪魔の学、その他異邦人の宗教の遺物について(抄)
空虚な哲学と虚構の伝説から生じた暗黒について(抄)
こうした暗黒から生ずる利益について、およびそれはだれに帰属するのか)
総括と結論
著者等紹介
ホッブズ[ホッブズ][Hobbes,Thomas]
1588~1679。イギリス・スチュアート朝時代の哲学者・政治思想家。英国国教会牧師の二男として、イングランドのウィルトシャー州マームズベリー近郊に生まれる。1608年オックスフォード大学卒業。キャヴェンディッシュ家の家庭教師となり大陸を旅行、中世以前の古典に眼を開く。40年『法の原理』が非難の的となりパリに亡命、51年末までこの地にあった。この間『リヴァイアサン』を執筆する。彼の思想が無神論として禁圧されるなど、91歳で没するまで波瀾に満ちた生涯を送った
永井道雄[ナガイミチオ]
1923年(大正12年)東京都生まれ。京都帝国大学文学部哲学科卒業。オハイオ州立大学でPh.D.を取得。京都大学助教授、東京工業大学助教授を経て、63年に同大学教授。専攻は教育社会学。70年朝日新聞社に論説委員として迎えられる。74~76年三木内閣文部大臣に就任。退任後は国際文化会館理事長、朝日新聞客員論説委員、国連大学学長特別顧問等を務めた。著書に『日本の大学』(毎日出版文化賞)、『大学の可能性』(吉野作造賞)などがある。2000年(平成12年)逝去
上田邦義[ウエダクニヨシ]
1934年(昭和9年)山形県生まれ。東京教育大学英文科卒業。同大学院修士課程修了。73‐75年ハーバード大学フルブライト研究員。79年静岡大学教養部教授、95年(平成7年)同人文学部教授。99年日本大学大学院総合社会情報研究科主任教授。博士(国際関係)。国際融合文化学会会長。英語能シェイクスピア研究会代表。静岡大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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