中公クラシックス<br> エネアデス(抄)〈1〉

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エネアデス(抄)〈1〉

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  • サイズ B40判/ページ数 313p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121600998
  • NDC分類 131.9
  • Cコード C1210

出版社内容情報

世界、あるいは全存在の構造を知り、自己を至高のものと同一化する欲求が書かせたプロティノスの哲学書。現代人必読の論文を収載

目次

プロティノスの一生と彼の著作の順序について(プロティノス伝)(ポルピュリオス)
善なるもの一なるもの
三つの原理的なものについて
幸福について
悪とは何か、そしてどこから生ずるのか
徳について

著者等紹介

プロティノス[プロティノス][Plotinos]
205~270。ローマ時代の哲学者。「新プラトン主義」の開祖。一説にエジプト生まれとも。27歳で哲学を志しアンモニオスの弟子となる。48歳から著作を始め、『エネアデス』において「一なるもの」を頂点とする全存在の階層的統一構造化論で独特のプラトン理解の体系化を示し、またオリエントの神秘思想とギリシア哲学の融合を図ったことも特筆される。プラトン的理想国家「プラトノポリス」を構想した

田中美知太郎[タナカミチタロウ]
1902(明治35)年生まれ。西洋古典学、哲学専攻。京都大学名誉教授。1985(昭和60)年逝去

水地宗明[ミズチムネアキ]
1928(昭和3)年生まれ。哲学専攻。滋賀大学名誉教授

田之頭安彦[タノガシラヤスヒコ]
1928(昭和3)年生まれ。哲学専攻。東京学芸大学名誉教授。2003(平成15)年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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syaori

60
『エネアデス』とはプロティノスの論文をその弟子が纏めたもの。新プラトン主義と呼ばれる彼の体系の中心は「万有のはじめをなす」一者(最高善)を巡る探求で、プラトンの善のイデア等を礎石とした世界の原理の言語化に集中されます。彼は存在は一者から階層的に生まれるという流出説を述べますが、悪はこの一者(善)を含まない欠如態として一元論をとることが目を引きました。彼の論はプラトンが既に語ったという前提だからか抽象度が高いのですが、それだけ純度も高く、彼の教説が地域や宗教や時代を越えて人々を魅了したのも頷かれます。次巻へ2021/08/30

マウリツィウス

15
プロティノスのエネアデスは新約ギリシャの成立させたロゴス概念の根底水準にある「可視化言語」無効化を説くグノーシス論を実質消滅させた。《復活》根底の意味する再臨思想とは終末的であることを知る著者による縦横見解は「全にして一なる」勝利を高らかに告げる作用を孕む。ボルヘスルーツにある言語領域に再逆転する神学のゼロリセットは古代史以前、創世記時代に転換するも空想区域を離脱、改善された信仰路は補完的であり使徒教父的な語法試論が奏で構成した序曲を再引用するも表徴として呈された秘跡とは亜空間の用いた思想世界を埋め尽す。2013/05/28

記憶喪失した男

13
新プラトン主義の代表作。「最後は善のイデアに至る」が書いてあるかと思って読んだのだが、書いてなかった。論調が何一つ断言しないので読んでいてつまらない。まあ、外の章もまだたくさんあるが、プロティノスは読まなくていいだろう。プラトン「ティマイオス」、アリストテレス「形而上学」にしいていえば似ている。まあ、古代科学が成立しなかった所以であると思う。いくら考えても答えは出ない系。 2017/05/31

加納恭史

10
昨日は旭山記念公園を散策した。桜も満開から散り始める。プロティノスはプラトンの世界を再現し、バンメニデスやプロタゴラスやストア派の哲学まで十分に吟味する。そこから一なるもの、一者から全てのものが流出した。クロノスの時代が黄金時代であり、そこからゼウスなどの神々、善なるイデイアの世界、イデイアの世界、デーモンの世界、地上の人類や動植物が発生した。イデイアの世界は知性、理性ヌースの世界であり、地上より一段高い天界である。人間の役割は天上を仰ぎ見て、想起し理性ヌースの世界に戻ることに観照し日常を大事にする事だ。2025/05/06

ロラン

8
私の場合、プロティヌスよりも先にアウグスティヌスの『告白』を読んだのですが、『告白』を読んでいる最中からプロティノスが気になって仕方ありませんでした。ようやく1巻目を読み終えた喜びに浸っています。一者と知性、イデアとエイドス(形相)とを同一視して、一貫した視点からまとめるあたり、批判もありそうですが、古代ギリシャ哲学の総決算とでも言うべき趣が感じられました。アウグスティヌスがプロティノスを読んで「知識は増したが傲慢になった」と言っていた意味が何となくわかるように思いました。2017/06/01

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