出版社内容情報
ハンガリー生まれの知性によって書かれ、“存在被拘束性”という重要な概念を提起した知識社会学の古典
目次
英語版序文―問題の予備考察(思考の社会学的な見方;思考をめぐる今日的状況;近代における認識論的観点、心理学的観点、社会学的観点の始原;現代の問題としての集合的無意識の制御)
1 イデオロギーとユートピア(二つの研究の内的連関;概念についてあらかじめ説明をしておく必要性 ほか)
2 政治学は科学として成りたちうるか(なぜこれまで政治についての科学は存在しなかったのか;認識そのものが政治や社会によって拘束されているというテーゼの証明 ほか)
3 ユートピア的意識(基礎的な諸現象を解明する試み―ユートピア、イデオロギー、および現実の問題;ユートピア的意識の形態変化と、近代の発展におけるその諸段階)
著者等紹介
マンハイム,カール[マンハイム,カール][Mannheim,Karl]
1893~1947。社会学者。ブダペストに生まれ、ブダペスト大学哲学科を卒業。ドイツに留学し、ジンメルから強い影響を受ける。第一次世界大戦の勃発に際してハンガリーに帰国し、ルカーチなどとともにハンガリー革命の運動の一翼を担う。しかし反革命があり、ドイツに亡命する。1929年『イデオロギーとユートピア』を刊行後、フランクフルト大学教授となる。33年ヒトラー政権の成立とともにイギリスに亡命し、亡くなるまでロンドン大学で社会学、教育社会学を講じた
高橋徹[タカハシアキラ]
1926年(大正15年)京都府生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。同大学新聞研究所助教授を経て同大学文学部教授。2004年逝去
徳永恂[トクナガマコト]
1929年(昭和4年)埼玉県生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。大阪大学文学部助教授を経て同大学人間科学部教授。のち名誉教授、大阪国際大学政経学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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