中公クラシックス
老子

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 47,1/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121600776
  • NDC分類 124.22
  • Cコード C1210

出版社内容情報

儒教文化を否定し、社会の良識に挑戦した古代自由思想の巨星『老子』五千余語の優れた現代語訳。

内容説明

天地万物を生成消滅させる根元的な原理、「道」とはなにか。

目次

老子 上篇
老子 下篇

著者等紹介

小川環樹[オガワタマキ]
1910年(明治43年)、京都に生まれる。京都大学文学部(中国語学中国文学専攻)を卒業。東北大学文学部教授、京都大学文学部教授を経て、同大学名誉教授。1993年(平成5年)逝去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きゃんたか

10
「大道廃れて仁義有り。」道とは目に見えないもの。名の無いもの。天地の始め。虚しいようで尽きることなく、動くほどに力は湧く。自ら生じることもなく、その故に永久に生きる。「先にいる者が後になり、後にいる者が先になる。」名付けた時に制度と化す。留まることを知る者は辱しめられず自らに足る。道に従う時、人は嬰児に返る。天下の則となる。注がれても尽きない谷川のように、万物を利して争わない水のように、為すこと無く全てを為す。「その私無きを以てに非ずや、故に能くその私を為す。」2016/02/10

白義

9
老荘とはよく聞いて知ってるつもりになるけれど、なかなか一筋縄ではいかないようだ。神秘主義的、神話的な自然哲学が根幹にあるけど、案外具体的な政治哲学や人生哲学も入っている。一貫して、無為自然の豊穣さ、行わぬことがよき行いに繋がり言わぬことがよく言うことに繋がることなどを逆説的表現を駆使して書いている。それを強いて言語で概念化するなら<道>ということになるだろうけど、まさに概念化から遠く離れた場から生まれるものをことほいでいるのが、老子の思想のように思う2012/06/24

v&b

1
解説が出しゃばりすぎ。『老子』本編は後半から始まるという酷い構成。解説は読み飛ばしたが、優れているとは思えない。他のもの(例えば未読だけれど岩波あたりでしょうか)で読むのをお勧めします。2011/04/16

カンナバーレ

0
「日本人の価値観と一致する点が多い」と別の本に書いてあったので読んでみた。無欲・(結果の)平等・ありのまま、というあたりが一致してそう(『老子』に直接描いてある、とは言っていない)。解説は、解釈に関するものがほとんどで、内容に関するものがほとんどなかった。物足りないのである。 2015/04/21

hikarunoir

0
大人は屁理屈に悪用する恐れがあるが、逆説的な視点の養いに、子供に触れさせたい。足るを知る、無為、無欲に難色を示す親は多いだろうが。2013/03/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/66146
  • ご注意事項

最近チェックした商品