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中公クラシックス
蘭学事始 ほか

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  • サイズ B40判/ページ数 348p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121600684
  • NDC分類 402.105
  • Cコード C1240

出版社内容情報

近代日本医学の出発の日を回想した感動的な『蘭学事始』のほかに、同時代批判の『野叟独語』等を収録。

内容説明

一学を開いてゆく者の不安とスリルとよろこびを伝える名作。

目次

蘭学事始
『解体新書』前後
社会批判の眼
老年の思想

著者等紹介

杉田玄白[スギタゲンパク]
1733~1817。江戸中期の蘭方医・蘭学者。小浜藩医杉田玄甫の子として江戸牛込矢来の小浜藩下屋敷に生まれる。京都の山脇東洋の古医方に刺激を受け、家業の外科領域で新しい道を開く志を立てた。1771年、前野良沢・中川淳庵らと小塚原で刑死体の解剖を見分、オランダの解剖書の正確なことを確認して原書の翻訳を決意する。その訳書『解体新書』は3年後に刊行され、蘭学興隆の道を開くことになった

芳賀徹[ハガトオル]
1931年(昭和6年)山形市生まれ。東京大学教養学部教養学科(フランス分科)卒業。東京大学教授を退官後、国際日本文化センター教授を経て、現在京都造形芸術大学学長

緒方富雄[オガタトミオ]
1901年(明治34年)大阪生まれ。東京帝国大学医学部卒業。東京大学教授を退官後、緒方医学化学研究所所長、蘭学資料研究会長などを務める。曽祖父は幕末の蘭学者緒方洪庵。1989年逝去

楢林忠男[ナラバヤシタダオ]
本名、小川忠男。1940年(昭和15年)京都生まれ。立命館大学文学部卒業。同大学院で日本近世史を専攻。1973年小川流煎茶家元6世後楽を継ぐ。また京都造形芸術大学教授を務める
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

神太郎

34
じっくりとしかし、訳がうまかったのでさくさくと読めました。先人の努力がとてもよく分かる。いかにしてオランダ語を理解しようとしたのか。右も左もわからないなにも無い中でいかに「解体新書」出版まで行ったか、いやぁ、情熱がすさまじい!何故我々は学問をするのか、歴史を知るとは何ぞやを老齢の境地から教えてくれる。84まで生きるともう生きたくないと思うこともあるという本音がポロリと出てくる著作もあり、蘭学事始という医学者、蘭学者の杉田玄白という面とそれだけでない人間杉田玄白も知れた。2021/05/20

ayjoe

1
日本における解剖学のあけぼのは全くわからない言語で書かれた外国の本を読み解くことから始まりました。手探りで原始的な手法でありながら現代にも通じる科学者の視点があったゆえに後世にその名を残す存在となったのでしょう。現代語訳とは言え文体が硬く読むのに疲れましたが、「解体新書」の産みの苦しみが本人の言葉で綴られているので興味深い物でした.2011/05/30

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