出版社内容情報
古代の力ある呪言がやがて祝詞に展開していく道筋を論じた「神道に現れた民族論理」をはじめ、「大嘗祭の本義」「古代人の思考の基礎」「霊魂の話」「雪の島」「鬼の話」などを収録
目次
鬼の話
はちまきの話
ごろつきの話
雛祭りの話
雪の島―熊本利平氏に寄す
神道に現れた民族論理
大嘗祭の本義
霊魂の話
たなばたと盆祭りと
河童の話〔ほか〕
著者等紹介
折口信夫[オリクチシノブ]
1887~1953。国文学者、民俗学者、歌人、詩人。大阪生れ。歌人、詩人としては釈迢空を名のった。天王寺中学卒業後、国学院大学に進み、国学者三矢重松から深い恩顧を受けた。1919年国学院大学講師となり、のち教授として終生国学院の教職にあった。手がけた領域は多方面にわたり、そのいずれもが独創的な内容を持っている。民俗学的国文学、日本芸能史論の創始者であり、成し遂げた業績はのちに“折口学”と称される
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感想・レビュー
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肉欲棒太郎
2
『ごろつきの話(「士道」と「武士道」と)』や『古代人の思考の基礎』における「道徳」についての言及が興味深かった。『古代における言語伝承の推移』にある「語源をたずねることの難しさ」ということにも関係するが、折口の本を読むと「言語」について考えさせられる。2016/01/05
MONO
0
用語などの説明があまり無く、読み手側がその用語を知っている事を前提として書かれているため、民俗学初心者としては読むのに苦労した。 民俗学というのは答えを確認しにくい学問だと思うのだが、この本を読んでいると古俗や言語を研究をする上での苦労が非常に良く分かる。 特に面白かったのは「霊魂の話」。2014/09/13
あさ
0
高校時代に全集を読んで、最近になって青空文庫版で再読。何冊か記念に追加。
眼球なめ太
0
序文というのは最後に書かれるからであろうか、こういった集積モノのソレというのは最高に面白い[ミコトモチ]2012/07/16
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