中公新書ラクレ<br> 「早生まれ」は損なのか―生まれ月格差の経済学

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中公新書ラクレ
「早生まれ」は損なのか―生まれ月格差の経済学

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121508676
  • NDC分類 371.3
  • Cコード C1233

出版社内容情報

昔から「早生まれ(1月~3月生まれ)」は学校生活で損をするといわれてきた。特に幼少期では生まれた月の違いによる成長差は大きく、学年内で“最年長”の4月生まれの子供は相対的に体格がよく、勉強やスポーツに秀で、リーダー的な存在になりやすい一方、“最年少”の3月生まれは何事にも遅れがちになるといわれる。こうした差があるのはせいぜい小学校までの間だけで、年齢を重ねると差はなくなると大抵の人は考えているが、著者が行った調査研究で、早生まれの子どもは遅生まれの子どもに比べ、幼少期だけではなくその後の成長過程および大人になってからも所得や生活環境の差が生まれていることが明らかになった。

生まれ月による差がなぜ起こるのか、格差是正の方法はないのか、今現在の教育環境でできることは何なのか――ベストセラー『「家族の幸せ」の経済学』著者が考える、未来の才能を潰さないための格差是正の提言も含む1冊。


【目次】

内容説明

生まれ月を考慮すれば経済全体の成長に繋がる。昔から「早生まれ(1~3月生まれ)」は学校生活で損をするといわれてきた。こうした差があるのはせいぜい小学校までと大抵の人は考えているが、著者らが行った調査研究で、その後の成長過程および大人になってからも差が生まれていることが明らかになった。生まれ月による差がなぜ起こるのか、格差是正の方法はないのか、今現在の教育環境でできることは何なのか―ベストセラー『「家族の幸せ」の経済学』著者が考える、未来の才能を潰さないための提言も含む1冊。

目次

第1章 4月生まれと3月生まれは、こんなに違う
第2章 テストの点数は生まれ月で決まる?
第3章 やる気・自信・粘り強さも違う?
第4章 友だち関係や放課後の過ごし方にも差が?
第5章 賢い親は出産月を選んでいるのか
第6章 生まれ月が将来の仕事や年収まで左右する?
第7章 どうすればこの不公平を減らせるか
第8章 親と先生にできること

著者等紹介

山口慎太郎[ヤマグチシンタロウ]
東京大学大学院経済学研究科教授。専門は労働経済学。子どもの発達や教育、家族と働き方に関する問題を、データを用いて実証的に研究し、その成果を社会への発信や政策提言にいかしている。著書に『「家族の幸せ」の経済学』(サントリー学芸賞受賞)、『子育て支援の経済学』(日経・経済図書文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

27
昔から学校生活で損をするといわれてきた「早生まれ(1月~3月生まれ)」。生まれ月による差がなぜ起こるのか、未来の才能を潰さないための格差是正の提言も含む1冊。早生まれは幼少期の不利があり、多くの人が「いずれ差はなくなる」と考えているのに対し、著者が行った調査研究によると、実際に早生まれの子どもは幼少期だけでなく成長過程、大人になってからも差が生まれていることを明らかにしていて、データに基づいて丁寧に解説しながら、今の教育環境でできる具体策や、制度的な格差是正の希望的な視点による提言には考えさせられました。2026/07/21

鴨長石

7
早生まれは実は様々なディスアドバンテージがあるというのは昔から言われていたが、どうやら思っていた以上に差があるようだ。ただ、あまりこの情報が世の中に広まりすぎると、度を越えた出産月のコントロールや、統計と因果の混同による差別などが生まれてしまうのではないか。早生まれの自分からすると、あれもこれもそのせいなのかと感じてしまうが、実際には別の要因も大きいはず。なかなか難しい問題だ。2026/06/18

コピスス

7
うちの息子も娘も早生まれなので、読んでみた。いわゆる学年内の月齢差というのは日本だけではなく、世界共通で存在している。学生時代の学力差、体格差だけのみならず、その経験の差で人間関係やリーダーシップ経験の差につながったり、挙句の果てには早生まれは収入も低くなるとのデータがあった。早生まれの子どもたちを生んでしまった親としては申し訳ない気持ちでいっぱいになる。主にヨーロッパではその不公平を小さくするために、制度や評価の仕組みを工夫しているという。日本にも取り入れられるとよいと感じた。2026/06/29

Abercrombie

5
生まれ月の違いが、学力や発達度ばかりか、勤勉性・自制心・自己効力感といった非認知能力およびリーダーシップ経験に顕著な差を生み、それが将来の仕事や年収まで左右していると、データにはっきり示されているとは驚きである。たまたま早生まれなだけで不利な条件を強いられる子供たちのため、早期選抜の見直し、入学時期の弾力化、生まれ月を考慮したクラス編成など、生まれ月格差問題解消のための制度の一刻も早い導入を切に望みたい。2026/08/29

たく

3
☆☆☆2026/07/24

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