中公新書ラクレ<br> ヒットの復権

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中公新書ラクレ
ヒットの復権

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121508669
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C1263

出版社内容情報

日本の音楽が、世界で存在感を示しています。米津玄師、YOASOBI、Creepy Nutsらの楽曲がグローバルチャートのトップ10にランクイン。J-POPを代表するアーティストたちが続々と海外に進出し、ワールドツアーは各地で熱狂を呼んでいます。なぜ、いま日本の音楽が世界に届くようになったのか? その背景には、2020年代になって生まれた新たな「ヒットの力学」がありました。本書はその構造的な変化を、2016年からの10年間を辿りながら解き明かします。

CD不況とランキングの形骸化で「ヒットの崩壊」が叫ばれた2010年代から、コンテンツ産業が日本の基幹産業の一つとなった2020年代の「ヒットの復権」へ。この10年で音楽シーン、そして音楽業界に何が起きたのかを、以下の3つのキーワードで読み解きます。

「バイラル」 ── SNSとショート動画から国境を超えるヒットが生まれる現象
「アニメ」──アニメとJ-POPが深く結びつき世界に届く構造
「プラットフォーム」──ストリーミングサービスの普及、そして業界団体と行政の連携

「音楽には世の中の変化が最初に現れる」──日本発コンテンツの海外売上は約5.8兆円と、いまや半導体や鉄鋼を超える規模に成長。コンテンツビジネス・メディア・エンタテインメント産業に関わるすべての人必読の一冊。


【目次】

第一章 2016年、変革の萌芽
ピコ太郎「PPAP」とは何だったのか/TikTokの哲学/RADWIMPS「前前前世」は何が画期的だったのか/「音楽を政治に持ち込むな」の正体とは など
第二章 2019年、音楽シーンの主役交代
アルゴリズムが発掘した「プラスティック・ラブ」/『鬼滅の刃』と「紅蓮華」/「THE FIRST TAKE」という発明/YOASOBIはいかにして生まれたか など

第三章 2020年、コロナ禍で何が起こったか
「デジタルな動員」という概念の誕生/瑛人「香水」のヒットは何だったのか/「ボカロの時代」の到来/ゲームチェンジャーSKY-HI など

第四章 2023年、新たなヒットの方程式の誕生
世界を席巻した「アイドル」/なぜK-POPの海外進出は成功したか/藤井風「死ぬのがいいわ」のバイラル現象/新たなヒットの法則「アニメ×バイラル=グローバル」 など

第五章 2025年、コンテンツ産業は日本の基幹産業へ
MUSIC AWARDS JAPANとは/Mrs. GREEN APPLE「一人勝ち」の2025年/炸裂する「IRIS OUT」/日本の音楽文化の強みは「多様性」と「蓄積」 など

内容説明

バズの起点は作れる。エンタメと社会の構造的かつ不可逆的な変革の一大潮流を解き明かす。

目次

第一章 2016年、変革の萌芽(ピコ太郎「PPAP」とは何だったのか;現象は「ビフォー・ジャスティン」から始まった ほか)
第二章 2019年、音楽シーンの主役交代(「Lemon」という分水嶺;インターネットが育んだ才能がJ‐POPのメインストリームへ ほか)
第三章 2020年、コロナ禍で何が起こったか(「2020年2月26日」という境界線;オンラインライブの発明 ほか)
第四章 2023年、新たなヒットの方程式の誕生(熱狂が復活した日;世界を席巻した「アイドル」 ほか)
第五章 2025年、コンテンツ産業は日本の基幹産業へ(音楽カルチャーの新しい歴史の始まり;MUSIC AWARDS JAPANとは ほか)

著者等紹介

柴那典[シバトモノリ]
音楽評論家。ジャーナリスト。1976年神奈川県生まれ。京都大学総合人間学部を卒業、ロッキング・オン社を経て独立。音楽を中心にカルチャーや社会批評の分野にて執筆やインタビューを手がけ、テレビやラジオ出演など幅広く活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆびわ

3
話題で気になってた本。 音楽が売れなくなった2010年代、いかに日本の音楽が盛り上がり、海外に認められるようになってきたか。 日本で売れないから海外に手を広げているようにも感じたが、YouTubeや SNSが発達して日本の音楽が聴かれるようになったのも大きいと。 ピコ太郎懐かしい、、。あれがもう今では一般的な普及のしかたになっているのだなあと。2026/06/09

Decoy

1
ここ10年の音楽ビジネスの構造的変革を把握するのに最適な歴史書。一気に、しかも楽しく読めた。「バズ」と「バイラル」の違いとか、コロナ禍がもたらした変化、アニメがヒットに果たす役割…等々、ぼんやりとしか知らなかったことがはっきり理解できた。クオリティが高ければ必ずヒットするわけではないが、ヒットしているものは例外なくクオリティが高い、と感じた。政府のコンテンツ産業重視策は、個人的には疑問で、ここは異論があるかな…。あと、帯に「バスの起点は作れる」とでかでか書かれているけれど、「作れる」なんて言ってる??2026/05/25

Coochie Bill Game

1
CDからストリーミングサブスクにうつり、PCの能力も向上して、創造創作の民主化が進んだと思う。大手レーベルやメディアが昔の貴族さながらに牛耳っていた時代は終わった。アルゴリズムの女神の微笑みを求めて、誰でもチャレンジできる素晴らしい時代になったと思う。ただし生成AIを作品だってのはやっぱり違うと思う。そこは音楽評論家を名乗るならしっかり否定すべきだった Stop sharing the outputs using generative AI to SNS community!2026/05/18

belter

0
この10年のJ-POP(+α)シーンの出来事について、そのバックグラウンドを、著者の丁寧な取材で得た情報も含めて振り返る。更には2026年の視点で、後々の歴史へどのような文脈を果たしたかを考察する1冊。著者の圧倒的な観察力と文章力で、この10年を一気に総復習する。2026/06/15

テラモト ケンイチロ

0
バイラルヒットは予測することも、人の力で生み出すこともできない。それを支えるアルゴリズムは、どんなものがどんな人にどれだけ届くかは未知数だ。それでも、「アルゴリズムの女神の微笑み」はふとした瞬間にやって来る。その瞬間に即座に反応できるか、あるいはそこに備えて準備しておくことができるかが、「ヒット」するか否かを分けているのではないか。アルゴリズムによって、僕らは思わぬ出会いとヒットの可能性に出会うことになる。だが、それはただの気まぐれではなく、良い作品は言語の壁を越えて届き、売れる可能性を秘めているのだ。 2026/05/17

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