出版社内容情報
世界は信仰心で動いている――。
日本人は宗教とどう向き合えばよいのか。
教養としての宗教を、さまざまな視点から解き明かしていく。
内容説明
世界は信仰心で動いている―日本人は宗教とどう向き合えばよいのか。「教養」としての宗教論をさまざまな視点から解き明かす。
目次
序章 教養としての宗教
第1章 宗教と科学
第2章 宗教の起源
第3章 スピリチュアルとオカルティズム
第4章 欲望と禁忌をめぐって
第5章 聖書とは何か
第6章 アジア大陸の聖典
第7章 国家と宗教
第8章 無神論・反神論
第9章 科学的合理性と宗教
終章 信仰と私
著者等紹介
村上陽一郎[ムラカミヨウイチロウ]
1936年東京生まれ。科学史家、科学哲学者。東京大学教養学部卒業、同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学教養学部教授、同先端科学技術研究センター長、国際基督教大学教養学部教授、東洋英和女学院大学学長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ise Tsuyoshi
2
「人間は自分を取り巻く『世界』を知ろうとする、知れば知るほど、造物主としての神の設計図が、判ってくる喜びを得られます」「自然の中にも、神の企図、神の創造に当たっての計画を探り当てることができる、という確信が、キリスト教圏に『科学』と名付けるかどうかはともかく、そうした営みを生み出した、ということははっきりしている」(p.41)「何ものかの『存在』を知ることと、『信じる』こととの間には、大きな差があります」「科学は『知る』の世界です。『信じる』世界に科学が入り込むことは、越権行為とも言えます」(p.178)2025/02/05
Go Extreme
1
宗教教育不足: 宗教教育の機会が限られ特にキリスト教を学ぶ機会不足 近代化と宗教: 近代啓蒙主義→宗教は非合理的 明治時代の思想家ーキリスト教を重視→後に反発生じた 科学と宗教: ガリレオ事件ー「科学」という概念は存在せず→19世紀以降に独立学問 ニュートン: 「自然哲学」理解・宗教と科学は対立しなかった ダーウィン: 進化論登場→科学が宗教に代わる知識体系→現代の宗教観変化 科学ー客観性追求⇔精神的側面排除 宗教ー精神的支えや道徳的価値提供 日本は世俗的・宗教は依然重要 教育や社会での学習機会拡充必要2025/02/07
たけ
0
★★☆☆☆ とにかく文章が読みづらい。 科学×宗教というところを期待したが、そんなに深掘りにはなっておらず、読んだことが頭に入って来なかった。2025/01/12