中公新書ラクレ<br> 人類はどこで間違えたのか―土とヒトの生命誌

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中公新書ラクレ
人類はどこで間違えたのか―土とヒトの生命誌

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121508195
  • NDC分類 469
  • Cコード C1236

出版社内容情報

気候変動、パンデミック、格差、戦争……20万年におよぶ人類史が岐路に立つ今、あらためて我々の生き方が問われている。独自の生命誌研究のパイオニアが科学の知見をもとに、古今東西の思想や文化芸術、実践活動などの成果をも取り入れて「本来の道」を探る。

そのために本書はまず40億年にわたる生命の歩みを振り返り、生きものとしてのヒトの原点を確認。次に自然を、生きものを、そして我々自身をも手なずけようとしてきたサピエンス史を検証。そこから環境を破壊し、格差を生み出した農耕の“原罪”が浮かび上がり、身近な「土」の重要性が明らかになる。これがレジェンド科学者の結論。

内容説明

気候変動、パンデミック、格差、戦争…人類史20万年の岐路の今、我々の生き方が問われている。独自の生命誌研究のパイオニアが科学の知見をもとに、古今東西の思想や文化、実践活動の成果をも取り入れて「本来の道」を探る。まず生命誌40億年の振り返り、生きものとしてのヒトの原点を確認。次に自然を、生きものを、そして我々自身をも手なずけようとしてきた人類史を検証。そこから身近な「土」の重要性が浮き彫りになる・レジェンド研究者の結論。

目次

第1部 生命40億年―「私たち生きもの」の中の私(他人事はどこにもない―「私たち」の中の私;始まりは「私たち生きもの」の中の私;体内常在菌叢とウイルス叢があってこその「私」 ほか)
第2部 ホモ・サピエンス20万年―人間らしさの深まりへ(ホモ・サピエンスへの道―まず身体性を;明確になる人間らしさ―認知革命;人間らしさを見つめて―言葉の周囲を巡る ほか)
第3部 土への注目―狩猟採集から農耕への移行と「本来の道」(農耕へ向けて―生命誌による物語を持った上で;農耕社会への移行―拡大志向と格差の始まり;自然の見直しの始まり―有機農業 ほか)

著者等紹介

中村桂子[ナカムラケイコ]
1936年東京生まれ。JT生命誌研究館名誉館長。東京大学大学院生物化学専攻博士課程修了。理学博士。国立予防衛生研究所をへて、71年三菱化成生命科学研究所に入り、日本における「生命科学」創出に関わる。生物を分子の機械ととらえ、その構造と機能の解明に終始する生命科学に疑問を持ち、独自の「生命誌」を構想。93年「JT生命誌研究館」創立に携わる。早稲田大学教授、東京大学客員教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ta_chanko

21
「地球の中の生命」「生命の中の人類」という意識を持つことが大切。人間中心主義や機械論的自然観といった西洋文明によって、現代文明は大きく発展してきたが、ここへ来てその限界や弊害が顕在化してきている。地球温暖化・環境破壊・生態系の破壊・生物多様性の喪失など。このまま突き進めば人類だけでなく生命全体の危機が訪れる。そうなる前に、どこかで文明の方向性を修正していかなければならない。「脱炭素」は本当にその解決になるのか。ダーウィンも注目した「ミミズ」や「土」がそのヒントに?2024/10/16

to boy

20
全くの期待外れな内容。現代テクノロジーをすべて否定し、まるで昔の原始時代に戻ればよいとでも言いたげな内容。人類が農業を始めて集団生活、貯蓄により格差が生まれたからの農業はよくないとでもいいたいのか。現代のいろいろな技術の進歩を否定しながらどうしたらよいのか具体的提示がない。同じ話を何度も繰り返して辟易してきた。農薬や化成肥料などの弊害を述べて、だから有機農業が良いをいう結論は単純すぎないか。具体的には何も言っていないありきの理想論にイライラしてきた。2025/06/03

nagata

10
ここまで自然と隔絶された環境で住むようになりながらも、なお他のああゆる生物と切っても切れないつながりをもち、かつ40億年もの時間の流れの中で生き続ける人間の在り方を見つめ直してみるべきという問題提起は中村先生ならでは。科学的な知見に賛否はあっても、この一貫した視点は我が意を得たと思わされる。そして、生命を育んできた土がカギを握るというのも鋭い視点だと思った。どこを見渡しても呼吸をしていないアスファルトの上に住んでいても、その息遣いを感じていたい。2025/01/12

Miyako Hongo

9
以前からこの人の本はどこかスピリチュアル臭くて苦手だったんだけど、この本で納得。あーこういう方向性だったのね。それなら納得だわと□地学みたいな一見関係なさげな学問が生物に多大な影響を与えてきたことが判って、いろんな学問が“世界は分けても判らない”とばかりに集約されてきて。文化経済まで含めて人類ってどういう物で、どんな風に生きればこの先も地球と調和して生きていけるか、ってのが近々の課題で。それには農業を始めた時代から振り返らないと駄目だよ、という主張□胡散臭いと感じた根底に、こういう思想があったからなのね。2025/02/17

ちょんす

8
人間を機械のように考える「機械論的な世界観」から、「『私たち生きもの』の中の私」という「生命誌的世界観」への転換を求める。それは直線的で、一律的な「拡大志向」から脱却し、多様な生きものが様々に関係しながら「循環」するという考え方を大切にすることだという。その際、「土」に着目した農業が希望になりそうだと提案している。植物の枝や葉が落ち、それをミミズなどの動物や微生物が分解し、土ができる。その土から植物が生え、それを動物が食べる。その動物が死ねば、それも土に還る。まさによくできた「循環」の世界だと思う。2024/10/30

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