中公新書ラクレ<br> 娼婦の本棚

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中公新書ラクレ
娼婦の本棚

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121507617
  • NDC分類 019
  • Cコード C1295

出版社内容情報

「この本は、これから身体を売ったり、嘘をついたり、悪い人に出会ったりするかもしれない、まさにアドレッセンスというものの中を突き進んでいく若いオンナノコたちに向けて書きました。私が私の青春を生き抜くために貪った本の中から、特に印象的なものを選び、私が付箋を貼っていたような痺れる一文をなるべくたくさん紹介しています。母がさりげなくそうしてくれたように、若さを持て余した誰かの本棚に忍び込ませることができたらいい。それがどこか何かのタイミングで、新しい読書に繋がったらもっといいし、朝まで生き延びる暇つぶしになったらいいし、暗い夜を逞しく歩いていくオンナノコたちにとって、浮き具になったり電灯になったり地図になったりすることもあるかもしれない、そんな風に思っています」

(「はじめに 時に夜があまりに暗く、字を照らす光がなくても」本文より)

内容説明

キャバクラやアダルトビデオなど、夜に深く迷い込んで生きていた頃、闇に落ちきることなく、この世界に繋ぎ止めてくれたものがあったとしたらそれは、付箋を貼った本に刻まれた言葉だった―。母親が読んでくれた絵本の記憶から始まり、多感な中高生の頃に出会った本、大学生からオトナになる頃に手に取った本など、自らを形作った20冊について綴る読書エッセイ。

目次

はじめに 時に夜があまりに暗く、字を照らす光がなくても
第1章 女は無意味に旅に出る
第2章 セックスなんかで分かるもの
第3章 女ではない奇怪な生き物
第4章 信じられる神がいなくとも
第5章 言葉を身体に貼り付けて
第6章 荒唐無稽な夜を生き抜く
おわりに それでも「絶望的に期待する」

著者等紹介

鈴木涼美[スズキスズミ]
1983年東京都生まれ。作家。慶應義塾大学環境情報学部在学中にAVデビュー。その後はキャバクラなどに勤務しながら東京大学大学院社会情報学修士課程修了。修士論文は後に『「AV女優」の社会学』として書籍化。日本経済新聞社記者を経てフリーの文筆業に。書評・映画評から恋愛エッセイまで幅広く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

76
「キャバクラやアダルトビデオなど、夜に深く迷い込んで生きていた頃、闇に落ちきることなくこの世界に繋ぎ止めてくれたのは、付箋を貼った本に刻まれた言葉だった――。」とある。軽薄なのか冒険心や親や学校社会への反発心、あるいは同世代の女子への見栄や流行を追うマインドの突っ張り合いなのか。だからってAV嬢までやるのか。までという言い方に偏見があるのか。2022/07/13

fwhd8325

70
タイトルの勝利ではありますが、いわゆる企画的な内容ではなく、著書自身が等身大で伝わります。タイトルの衝撃から、もっと過激なものも期待していましたが、これも著者の計算、お考えからすれば、見事に手のひらで踊らされレテいるように思います。2023/06/07

TakaUP48

68
読書中に芥川賞候補として名前が出てきた!昔の接続詞連発の岸田淳平程の超長文ではないが、慣れないと読みづらいかも。涼美スタイルというか、独特の文体。時折、ズバズバと裏の世界を書いているが、何処か教養が染みてくる。「本」はカラダに悪いことばかりしてきた筆者の青春に色彩を足し、ぬかるみから掬い挙げてくれたと言う。気になった本は、L.キャロルの「ふしぎの国のアリス」、岸田秀の「性的唯幻論序説」、山田詠美「蝶々の纏足」、西原理恵子「ぼくんち」、内田百閒 「大貧帳」、井上ひさし「私家版日本語文法」、橋本治「桃尻娘」。2022/06/21

ころこ

43
タイトルや表紙からは写真付きで実際の書棚の紹介かと想像しますが、実際は書評でした。著者は本を他者として受け取っているところがあります。この意味の他者とは倫理的な規範のことですが、著者の場合は少しひねってあって、「一般的な優先順位が崩壊している」ことによる意味の再構成のこと、言い換えればクソみたいな世界における倫理は本当の倫理ではなく、転倒していることによってなされる異化効果によって、そこから考えていくことがこの荒野を生きるための倫理なのだとでも言いたげです。全20冊が紹介されている本の意味の読解と著者の生2022/06/30

とある内科医

43
まずは著者、編集者に「そんなタイトルにしなくてもどうせ買うから大丈夫ですよ」と伝えたい。読点の多い涼美さんの文体にもだいぶ慣れてきたところ。自分語りや性的な話題から離れた著作も読んでみたいと感じるものの、繰り返し触れるエピソードでも飽きさせないのはやはり文章力が高いのだろう(少なくとも強い個性は感じている)。井上ひさし、桃尻娘、海外文学などといつ、どのように出会い、どう読み、いかにして自分の中に蓄積してきたのかが語られ、興味深く読んだ。タイトルで敬遠される方は、著者による他の本からどうぞ。2022/05/06

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