中公新書ラクレ<br> 中国「コロナ封じ」の虚実―デジタル監視は14億人を統制できるか

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中公新書ラクレ
中国「コロナ封じ」の虚実―デジタル監視は14億人を統制できるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121507488
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C1236

出版社内容情報

「デマ大国」かつ「幸福な監視国家・中国」が「健康帝国」化する日――中国から拡大し世界的に猛威をふるう新型コロナウイルス。中国は権威主義体制のもと人流抑制により、いちはやく封じ込めに成功したが、それにより民主主義体制への懐疑さえ生まれている。だが、中国の本質はそもそも「上に政策あれば下に対策あり」と言われる「デマ大国」であり、ゲテモノ食ひとつすら取り締まれない。その歴史的・社会的な課題を克服するためのツールが、本書が検証するデジタル・監視・大動員なのだ。習近平体制のもと、「健康帝国」へと突き進む中国の深層を、気鋭のジャーナリストがレポートする。

内容説明

中国が権威主義体制のもと、いちはやく「コロナ封じ込め」に成功したことは、日本で民主主義体制への懐疑さえ生じさせた。だが、中国の本質は「上に政策あれば下に対策あり」と言われる「デマ大国」であり、ゲテモノ食一つすら取り締まれない。宿年の課題を克服するためのツールが、本書が検証するデジタル・監視・大動員なのだ。習近平体制のもと「健康帝国」へと突き進む中国の深層を、気鋭のジャーナリストが探る。

目次

第1章 14億人を封じ込めた大動員(コロナ直下の中国;ロックダウンと大動員;誰が人々を監視したのか)
第2章 デジタルに導かれる人々(大動員を可能にしたもの1 デジタル動員;大動員を可能にしたもの2 本人確認;大動員を可能にしたもの3 データ共有 ほか)
第3章 デマと迷信を乗り越えて(中国のデマ対策;中国世論統治の歴史)
第4章 摩天楼と城中村

著者等紹介

高口康太[タカグチコウタ]
1976年千葉県生まれ。千葉大学大学院人文社会科学研究科博士課程単位取得退学。中華人民共和国・南開大学に中国国費留学生として留学。中国の社会、経済・企業、ネット事情などに精通し、『文藝春秋』『ニューズウィーク日本版』「ニューズピックス」などに寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サケ太

23
非常に興味深い1冊。中国の「コロナ封じ」はどの様に行われたのか。勿論、コロナ対策は各国が行っているように基本的な、非接触を徹底するしかない。だが、そのやり方、デジタル技術の使い方が衝撃的。しかし、制御困難な中国国民を制御するための方策。中国のネットサービスの日本との差異が面白い。デジタル技術による追跡や信用スコア。必要性はわかるものの、日本で実施されるには躊躇してしまう。だが、多くの先進国で民衆の自由を制限する必要性を感じている人々がいるようだが、コロナが明けてもこの制限は続くのではという危惧がある。2021/12/28

さとうしん

12
ドローン、信用スコア等々コロナ封じで活用されたとしているシステム。しかしその実態はもっと地味で地道な手法と合わせて活用されたという。そのコロナ封じの虚実を紹介する。デマを封じたり統制に成功していると見せかけてゲテモノ食をやめさせられないなど、その限界も示している。2022/01/02

Hatann

11
コロナ対策を踏まえデジタルを利用した中国がどこに向かうかを検証する。権威主義体制のもとAIを利用した凄いコロナ対策にも見えたが、実際には徹底的な接触機会の減少の取り組みだった。実効的だった網格化管理が今後のキーワードとなる。検閲の不幸な運用もあったが、デマ大国の中国にて多くのデマを排除して社会不安を防止したことにも留意すべき。他国と比べてフェイクニュース対策が進化する。人治の弊害を克服するため法治が強調されたが、更にデジタルによって補完する。並行的に抑止的な手段も検討している。一歩先を行く分析にて良著。2022/03/27

ののまる

10
このあとゼロコロナ政策ですったもんだした中国ですが、この時はまだ成功中。さいごのAIをつかった監視体制やスマホに翻弄される日々は、ディストピアなのかユートピアなのか。中国は極端だけど、これは人類のこれからの課題だろうな。。。2024/01/20

電羊齋

5
中国の「コロナ封じ」から中国デジタル監視ひいては中国社会について考察。IT技術によるデジタル監視と町内会的組織による地道な活動の合わせ技が効果を上げたことを紹介。一方でゲテモノ食いをやめさせられないこと、衛生観念の問題など監視の限界点についても触れる。本書によると、中国のデジタル監視の目指す方向とは、これまで先進国が時間をかけて行ってきた秩序構築をデジタルによって一気に行おうとしているということのようだ。そして、終章の「日本の道」で日本におけるデジタル化の今後の道筋についても考えさせられた。良書。2022/01/04

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