中公新書ラクレ<br> 児童養護施設施設長殺害事件―児童福祉制度の狭間に落ちた「子ども」たちの悲鳴

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中公新書ラクレ
児童養護施設施設長殺害事件―児童福祉制度の狭間に落ちた「子ども」たちの悲鳴

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  • サイズ 新書判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121507433
  • NDC分類 369.43
  • Cコード C1236

出版社内容情報

虐待を受けた子ども、身寄りのない子どもたちが暮らす児童養護施設。2019年、児童養護施設の元入所者が、誰よりも自分に救いの手を差しのべた施設長を殺害。不可解な事件の背景には児童福祉制度の構造的な問題があった。どんな境遇に生まれようが、子どもには等しく未来があるはずだ。そんな思いで筆者は立ち上がった。NHK総合「事件の涙 未来を見せたかった ~児童養護施設長殺害事件~」をもとに執筆した渾身のルポルタージュ。

内容説明

未成熟なまま施設を「卒業」し、孤独の海でもがく若者を救え!虐待を受けた子ども、身寄りのない子どもたちが暮らす児童養護施設。2019年、児童養護施設の元入所者が、誰よりも自分に救いの手を差しのべた施設長を殺害。不可解な事件の背景には児童福祉制度の構造的な問題があった。どんな境遇に生まれようが、子どもには等しく未来があるはずだ。そんな思いで筆者は立ち上がった。NHK総合「事件の涙 未来を見せたかった―児童養護施設長殺害事件」をもとに執筆した渾身のルポルタージュ。

目次

第1章 施設長殺害事件の衝撃―刺したのは元入所者だった…
第2章 児童養護施設の実像
第3章 “アフターケア”の先に待ち受けていた事件―深層には何があったのか
第4章 施設の子どもたちが陥る苦境―“原則18歳で退所”の代償
第5章 施設の子どもたちの社会的自立をどう支えるのか
第6章 積み残された課題―これからの社会的養護に求められるもの

著者等紹介

大藪謙介[オオヤブケンスケ]
NHK報道番組ディレクター。1985年、京都府生まれ。2008年、NHK入局。名古屋放送局を経て、2013年から報道局政経・国際番組部で政治番組の取材・制作を担当。日曜討論、国会中継のほか、クローズアップ現代「“政治を変えたい”女性たちの闘い」、目撃!にっぽん「政治家 野中広務の遺言」、NHKスペシャル「永田町・権力の興亡 最長政権 その光と影」、「パンデミック 激動の世界・問われるリーダーたちの決断―“第3波”に揺れる自治体」などの制作を担当

間野まりえ[マノマリエ]
NHK社会部記者。1988年、愛知県生まれ。2011年、NHK入局。京都放送局・甲府放送局を経て、2018年、報道局社会部へ。警視庁クラブや厚生労働省クラブで事件・社会福祉を取材。NHKスペシャル「#失踪 若者行方不明3万人」、クローズアップ現代+「徹底追跡!“アポ電強盗”本当の怖さ」、「幼保無償化 現場で何が―少子化対策をどう進める」、「“新たな日常”取り残される女性たち」などの制作を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ろくせい@やまもとかねよし

121
19年2月東京児童施設で施設長が刺殺。この事件を題材に作成したNHK番組製作者と記者のレポート。前半は事件経緯。46歳で殺害された被害者は長年児童施設員として熱心に従事し、妻と子に恵まれた家庭も大切にする。22歳の加害男性は心神喪失で不起訴。加害者は事件現場の児童施設元入所者で、事件直前奇声を発しながらゴミ回収用ボックスを一心不乱に蹴る行為にも被害者らが業務越権的に支援。後半は児童養護施設が18歳までしか支援しない制度構造欠陥を指摘。著者が記す憎めない加害者。なぜ親身な支援者を刺殺した理由は不明だった。2021/12/07

ネギっ子gen

56
【施設の枠を超えて、退所後の自立支援、いわゆるアフターケアに率先して取り組んでいた施設長だった……】2019年、児童養護施設の大森信也施設長が殺害された。犯人は、かつてその施設で育った20代の男。「恨みがあった。施設関係者なら誰でも良かった」と。背景には、児童福祉制度の構造的な問題があった。NHK番組をもとに、関係者の証言を丹念に集めたルポルタージュ。<多くの関係者が「恨みを買うどころか、男のことをわが子同然に支え続けていた」と口を揃える。ではなぜ……? という疑問が取材すればするほど募っていった>と。⇒2023/08/16

Die-Go

39
児童養護施設の施設長が、施設卒園生に刺殺されると言うショッキングな事件から二年。その事件の経緯と、社会的養護の抱える問題点を述べる。他人事とは思えないこの事件であるが、「なぜに」という疑問は解決せず、やりきれなさが増すばかりであった。★★★★☆2021/12/14

寝落ち6段

14
2019年に起きた事件を追い、その事件の裏に潜む児童養護施設を巡る課題を明らかにしようとする。少なすぎる予算、過重労働、人手不足、施設不足など行政の力不足だけではなく、保護される子どもたちを取り巻く状況がなかなか改善されない社会的要因、鬱屈した子どもたちを救う手立ての不透明さなど苦しい状況山積している。子どもたちを救う法整備から漏れ出ることも多く、養護施設の自助努力に因るところが大きい。子どもたちを救うためにも、施設職員を救うためにも、社会福祉、平和、未来のためにも、多くの人が知り、解決すべき問題である。2022/01/08

よしじ乃輔

12
本書は殺害された理由を問うのではなく、誰よりも熱心に子供達に向き合った施設長の志半ばの意思が報われるよう、子供達の現状と退所後の姿を追う。人と交わる事なく信用できない状況で施設に来た子供達の退所後が重要と解く。貧困から勉強する機会なく就職後も頼る術なく辛苦が続く。この悲しい事件の本質を無視せず、子供達の未来と、「人」という大事な資源を国は助け、活かすを早く整備してほしいと思う。2021/11/16

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