中公新書ラクレ<br> 分断のニッポン史―ありえたかもしれない敗戦後論

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中公新書ラクレ
分断のニッポン史―ありえたかもしれない敗戦後論

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  • サイズ 新書判/ページ数 285p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121507372
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C1221

出版社内容情報

相次ぐ大規模災害、緊張が高まる国際情勢、感染症やサイバー攻撃――日本は今さまざまな脅威にさらされている。為政者が予期しない選択をする、あるいは偶発的な事故や大事件が起こったら、「分断」が生まれ、歴史は大きく変わるかもしれない。


「歴史のif=反実仮想」の歴史学は、欧米の学界では重要な研究として認知されてきた。日本では架空戦記や未来小説は親しまれてきたが、学術研究は端緒についたところで著者が開拓してきた。本書では「ありえたかもしれない過去」として、「軍国日本の継続可能性」「幻の本土決戦」「アメリカの日本分割統治案」などの日本開戦以降のターニングポイントに注目し、日本という国がまったく別の形になっていた可能性について検討を行う。また、「ソ連の脅威と北海道の分断」「東アジアの地政学リスク」「大震災」など、列島が分断される日本は、「ありうるかもしれない未来」としても描かれてきた。災害や脅威に対応するために、「反実仮想」の知見を積み上げることが今求められている。


最悪のシナリオを描いた小説やマンガに、危機克服のヒントを学ぶ。私たちはまだ本当の「分断」を知らない。

内容説明

災害、感染症、格差…いま各所で「分断」が叫ばれる。だが歴史を遡ると、敗戦直後には国が分割される恐れが実際にあり、分断統治や架空戦記を描いた小説・マンガが人気を博してきた。欧米ではこうした「歴史のif=反実仮想」の歴史学は重要な研究として認知されてきたが、本書は国内の研究では数少ない試みである。さらに震災等による列島分断を描いた未来小説も検証。最悪のシナリオを描いた作品群から、危機克服のヒントを学ぶ。

目次

序章 「仮想戦後」を考える
第1章 終戦―日本のターニングポイント
第2章 東西冷戦下の仮想地図
第3章 ポスト冷戦期の「分断後論」
第4章 共産化する「仮想未来」
第5章 独立国家論
終章 「分断」を抱きしめて

著者等紹介

赤上裕幸[アカガミヒロユキ]
防衛大学校人文社会科学群公共政策学科准教授。1982年生まれ。京都大学大学院教育学研究科教育科学専攻博士課程修了。博士(教育学)。メディア史、社会学を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クリママ

49
何も知らなかった。だが、先の戦争についた書かれた本を読んでいくうちに、朝鮮半島やドイツのように日本が分断されていた可能性があったことを知る。この著作は、分断された日本について書かれた作品を紹介し、敗戦、分断後を考察している。分断ものが大変多くあることに驚く。でも、まず、分断されなかった幸運は多くの人たちの犠牲の上に成り立つことにもう少しページを割いてほしいと思った。2022/02/06

さとうしん

16
太平洋戦争後の分割統治など、日本が分断されるという舞台設定の小説、漫画等を分析。思ったより設定にバリエーションがあるが、「上向きの反実仮想」にせよ「下向きの反実仮想」にせよ現実の反映という側面が強い。2022/02/11

jojou

5
敗戦後、日本がドイツや朝鮮半島のように分断されていたという、ありえたかもしれない歴史を描く歴史改変ものの作品群を分析し、戦後日本史のターニングポイントを浮かび上がらせながら、「戦後」に代わる共通基盤を探る。  分断の契機は、戦後すぐには一部地域の共産化(分離独立)、70年代から80年代にかけてはソ連による北海道や新潟への侵攻など、年代ごとに傾向があるらしく、面白かった。また、紹介される作品数がかなり多いので、ブックガイドとしても使えそう。2021/08/28

読書家さん#RIRmQv

2
★★2022/02/27

フゥドゥ

2
世間に溢れる日本分断の歴史IFモノ作品を分断の形状別で解説している個人的にカユいところに手の届いた名著。楽しく苦しく読ませて頂きました。 共産趣味の方にもオススメの一品2021/09/05

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