中公新書ラクレ<br> 潜入・ゴミ屋敷―孤立社会が生む新しい病

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中公新書ラクレ
潜入・ゴミ屋敷―孤立社会が生む新しい病

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121507334
  • NDC分類 360.4
  • Cコード C1236

出版社内容情報

きつい、汚い、危険。


 この「3K」で究極の仕事といえばゴミ屋敷清掃だろう。


 山積みのゴミを片付けるだけならまだいい。ときには虫がわいている箇所に手を突っ込み、人の便や尿さえも処理しなければならない。誰もやりたくないが、誰かがやらなければいけない。


 著者は、取材記者という身分を捨て、作業員の一人として、なりふり構わず、ゴミ屋敷の片付けにあたった。


 本書は、多くの惨状を目の当たりにしたゴミ屋敷の現場レポートと、ゴミ屋敷化してしまう原因と治療法を追い求めたルポルタージュ。


 

 現在は仕事をし、社会生活が送れているとしても、「片付けられない人」の家は何かのきっかけで「ゴミ屋敷化」する可能性がある。本来くつろぐはずの家にゴミがたまり続けると、不思議なことにその後同じシナリオをたどっていく。やがてはその環境に慣れ、ゴミにまみれた中で一人、死を迎える。


 本人は物を集めずにはいられない自分に、ご家族をはじめ周囲はそんな本人を傍目に見て、どちらも困っているに違いない。何とかしたいともどかしく思っているはずだ。


 本書はそのようなゴミを集める状態に悩む本人、そしてその身近な人に捧げる。また、今はゴミ部屋ではないが片付けが苦手という人にも、未来への防止策を講じる。


【Webで話題沸騰の取材ルポ・待望の書籍化!】

内容説明

ゴミ屋敷の話題が上がるたび、「なぜ」と思う人も多いのではないだろうか。山積みのゴミの片付けだけでなく、虫がわく箇所に手を突っ込み、人の便や尿さえも処理しなければならない過酷な現場。著者は、整理清掃業者の一員として働き、壮絶な状況をリアルな筆致で綴った。体験したからこそ見えてくる住人の特徴を記し、治療に向けた動きについても言及する。「なぜ」の気持ちを解消したい人から、今現在ゴミ部屋化するかもしれない親族や知人を持つ人まで、広く役立つ1冊。

目次

第1章 ゴミ部屋で命が尽きた人々(室内の空間が埋まる;自分を守る防壁作り ほか)
第2章 ゴミをためこむ背景(「ためこみ症」という病;ただの“物”ではない ほか)
第3章 ゴミ部屋に住む人とともに(このままでは住めなくなる!;周囲の強制撤去 ほか)
第4章 どこから始めればいいか?(対立しない声のかけ方;医療機関でできる治療法 ほか)
第5章 再び現場から(整理業者の目から見えること;依頼人と業者の関係 ほか)

著者等紹介

笹井恵里子[ササイエリコ]
1978年生まれ。ジャーナリスト。「サンデー毎日」記者を経て、2018年よりフリーランスとして活動。医療や健康を中心テーマに精力的な取材を続け、週刊誌、月刊誌、ネットメディア等で多くの記事を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

123
テレビでゴミ屋敷が報道されるたびに、なぜあんな汚い家に平気で住めるのか疑問だった。しかし社会的地位や収入の高低に関係なく、物を集めずにはおれない「ためこみ症」という精神疾患があるとは知らなかった。掲載写真を見ると埋立処分場か収集車内で生活しているとしか思えず、下手なホラー映画より恐ろしい現実にめまいがする。そんなゴミ屋敷を片付ける特殊清掃会社が繁盛するのも、孤立社会の病理だろう。本の山に埋もれてゴミ屋敷化した話も出てくるが、私宅も大量の本をため込んでおり他人事ではない。自分もこうならないという自信はない。2021/10/04

GAKU

46
著者自身が整理・清掃業者の一作業員として働き、実際目の当たりにしたゴミ屋敷の凄まじい実体を書いた章。さらに何故このようなゴミ屋敷になってしまうのか、精神科医などの専門家による分析の章。などに分かれて書かれています。実際の体験では尿が入った何百本のペットボトル、天井高くまで積まれたゴミ、所持品の袋の山々、壁一面の蝿、動き回る数百匹のゴキブリ、あちこちで固まった便、やっと床が見えるまで片付けたらミミズのように這いずり回る数百匹の虫、等々読んでいるだけで気持ち悪くなってきます。⇒ 2021/11/04

ころこ

44
ゴミ屋敷の片付け業者で働いた潜入記。感情労働でストレスを溜めている人が、セルフネグレクトをしてゴミ屋敷になり易い。研究者の文章は真面目で面白みに欠けるが、ジャーナリストは上手く書くなと感心する。「岩谷さんとともにベッドの上に土足であがり、ひたすらちりとりで虫をすくって床に落とした。その時、彼の背中をその虫が這っているのが目に入った」「びっしりと茶色の米粒のようなものがついたゴミも多数出てきた。岩見さんに見せると、「ゴキブリの卵だろうなぁ」とつぶやく」ゴミの一群では漠然として面白くなく、ハエ、ゴキブリの一匹2023/03/04

つちのこ

37
先に、村田らむ著『ゴミ屋敷奮闘記』を読んだので、潜入ルポというパターンには新鮮味がなかった。村田氏のルポに登場するのは、ゴミ屋敷の住人自らが金を払って掃除をしてもらうという、往々にして身辺に“だらしがない”人のルポ。反面、本書に出てくるのは、『ためこみ症』という病気によりゴミ屋敷となり、ひいては死に至ってしまうという事実。その背景には孤立社会と呼んでもいい、我が国の病んでいる構造が影響しているように思えるが、つきつめれば、孤立する人それぞれの理由が大きい。すべてを社会のせいにするには無理があると思えた。2023/01/05

JILLmama

29
職業柄、このような部屋に出入りすることが多々あるのだけど、ここに出てくるゴミ屋敷程ではなく、上には上がいるのだなぁと。ゴミ屋敷にしてしまうにはワケがある。原因から治療方、実際の潜入レポまでの読み応えのある本でした。一部屋に数千匹のミミズのような虫がいて、その虫が這うベッドで裸で眠る男性とか... グロ小説のような本当の話が満載。2021/11/03

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