中公新書ラクレ<br> 思考の技術―エコロジー的発想のすすめ (新装版)

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中公新書ラクレ
思考の技術―エコロジー的発想のすすめ (新装版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 261p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121506962
  • NDC分類 468
  • Cコード C1230

出版社内容情報

本書は、「知の巨人」立花隆さんの記念すべきデビュー作の新装版。親本『思考の技術――エコロジー的発想のすすめ』(1971年、日本経済新聞社刊)は、90年に『エコロジー的思考のすすめ――思考の技術』として中公文庫化。その後17刷を重ねる強力ロングセラーとなっている。


このたび出版から50年目という節目に、「知の怪物」佐藤優さんによる長文解説を収録、「立花思考法の原点」として新装再刊する。


ウィズ・コロナの社会にあって、新しい生存戦略、発想の転換が求められている。本書が提唱するエコロジー的発想とは、「自然の英知で脳を鍛えよ」ということ。その主張は50年経てなお本質的だ。読みやすく、立花さんも文庫版あとがきで、「データこそ古くなっているものの、内容的にはいささかも古くなっていない。もっと多くの人に読んでいただきたい」と自信を示す一冊。

内容説明

新興感染症の流行と相次ぐ異常気象。生態系への介入が引き起こす「自然の逆襲」が加速化している。自然と折り合いをつけるために我々が学ぶべきものは、生態学(エコロジー)の思考技術だ。組織内の食物連鎖、部下の「なわばり根性」を尊重せよ、「寄生者と宿主」という生存戦略、「清濁あわせ呑む」大人物が出世する―。自然の「知」は仕事上の武器にもなる。「知の巨人」立花隆の思考法の根幹をなすデビュー作、50年目復刊!「知の怪物」佐藤優氏による解説「エコロジー的思考で捉える人間社会の現実」を収録。

目次

プロローグ―思考法としてのエコロジー
1 人類の危機とエコロジー(エコロジーの登場;閉ざされた地球―エコシステム;生命と環境;文明と自然は調和しうるか?)
2 エコロジーは何を教えるか(システムのエコロジー;適応のエコロジー;倫理のエコロジー;生存のエコロジー)
エピローグ―自然を恐れよ

著者等紹介

立花隆[タチバナタカシ]
1940年長崎県生まれ。64年、東京大学仏文科卒業後、文藝春秋に入社。66年に退社し、東京大学哲学科に学士入学。その後、評論家、ジャーナリストとして活躍。83年、「徹底した取材と卓越した分析力により幅広いニュージャーナリズムを確立した」として、菊池寛賞受賞。98年、第1回司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

100

51
2部の構成になっており、1部は自然環境の仕組みと問題点について、2部は1部の知識の人間活動への応用について述べられている。内容的には納得するものばかりだが、自然現象の人間社会への応用については強引さを感じる部分もあった。 海水のしょっぱい理由と植物の不気味さの理由が分かったのはめっけ物だった。 要は人間の環境破壊が行き過ぎれば、自然システムが働き、人類は滅びるってことですよね。2021/07/30

入道雲

8
今から50年前に書かれたモノだが、思考の本質を考えて明文化し、様々な学問や事象を統合し、かつ、具体例で分かりやすく書かれた内容は、現代の問題を鋭く予言指摘し、今も色褪せていないことに驚く。 そして30年前に補記された、文庫版あとがきがまた素晴らしい。 人類が今時点で本書から教訓を得て軌道修正する事はやはり無理そうであると感じる。2021/07/06

ずんず

5
半世紀前に書かれたと知り驚いた。全く古さを感じない。かねてより時代は変わっても人間の本質は変わらないと感じていたが、本書を読むことで、人間の本質は自然の中で流されているものなのだという発見があった。流されないためには、本能に逆らう必要があることが必要であり、多くの人間がエコロジー的発想を理解する必要がある。2023/08/13

hiyu

5
随分前の内容であるが、古臭さは全く感じない。自然を畏怖せよとはよく言ったもので、人が万能感を持ち、介入できたとしても手ひどいしっぺい返しが生じる可能性の中、自分には何ができるか考えさせられる。2022/09/17

本を読むのは寝室派

4
内容自体に古臭さを感じず、新聞の切り抜きみたいに小刻みに区切られていて読みやすく、内容そものものよかった。2021/06/13

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