出版社内容情報
子供の虫歯は減っているが、成人の虫歯は増えている。そして成人の7~8割が歯周病だとされる。「80歳で20本」の達成者は半数を超えているが、80%を超えている先進国もあるので寂しい数字である。学校や職場では歯科検診が行われ、比較的安価に歯科を受診できる環境があるのに、どうも日本人は歯の取り扱い方法を間違えてきたらしい。歯磨きをしているのに、きちんと磨けていない人は多い。だから虫歯を繰り返し、歯周病はひそかに進んでいく。虫歯が進んで神経を抜く治療を受けると、6割が失敗して再発しているのが現実だ。保険の価格設定が安く、治療で手抜きをする傾向がある。定期検診、虫歯の修復、神経を取る、歯周組織を回復する、矯正、インプラント……その実態を知った上でしっかりと歯科医を選んで受診したい。記者が自ら取材し、自ら体験し、お伝えする新常識。
内容説明
日本人は歯の取り扱い方法を間違えてきたらしい。歯磨きをしているのに、きちんと磨けていない人は多い。虫歯で神経を抜く治療を受けると、六割が失敗して再発しているのが現実だ。成人の八割が歯周病にかかっていて、歯を失ってしまう。定期検診、虫歯や歯周病の治療、矯正、入れ歯、インプラントなど、記者として取材し、自らの体験をまじえてお伝えする歯医者さん選び新常識。
目次
序章 歯磨きをしても歯はきれいになっていない
第1章 むし歯、治療をしないために早期発見
第2章 歯周病は早期発見、早期治療で9割治る
第3章 予防歯科、お口の掃除なくして治療なし
第4章 入れ歯はどうして合わないのか
第5章 インプラントは本当にいいのか
第6章 歯科医をどう選ぶ―専門医は頼りになるか
第7章 私の口の中の勝どきブリッジ
第8章 子どもの歯は社会で守れる
第9章 歯磨きで健康寿命を延ばせるか
著者等紹介
渡辺勝敏[ワタナベカツトシ]
1962年(昭和37)静岡市生まれ。85年、上智大学卒業、読売新聞社入社。秋田、金沢支局、社会部を経て、97年、医療情報部(現医療部)。その後、医療健康の取材を続けている。手術など治療の質には経験値も重要という考えから、2004年に医療機関の治療件数を疾患ごとに調査して一覧にする企画「病院の実力」をスタート。現在も新聞、雑誌、ウェブサイトで続いている。09年に、医療健康サイト「ヨミドクター」を立ち上げた。19年6月からメディア局専門委員。立命館大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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