中公新書ラクレ<br> 街場の親子論―父と娘の困難なものがたり

個数:
電子版価格
¥990
  • 電書あり

中公新書ラクレ
街場の親子論―父と娘の困難なものがたり

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月20日 05時08分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 285p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121506900
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C1295

出版社内容情報

思想家・内田樹氏による「親子論」の書き下ろし論考、内田樹氏とその娘である内田るん氏との往復書簡を収めた1冊。

内容説明

わが子への怯え、親への嫌悪。誰もが感じたことのある「親子の困難」に対し、名文家・内田樹さんが原因を解きほぐし、解決のヒントを提示します。それにしても、親子はむずかしい。その謎に答えるため、1年かけて内田親子は往復書簡を交わします。「お父さん自身の“家族”への愛憎や思い出を文字に残したい」「るんちゃんに、心の奥に秘めていたことを語ります」。微妙に噛み合っていないが、ところどころで弾ける父娘が往復書簡をとおして、見つけた「もの」とは?笑みがこぼれ、胸にしみるファミリーヒストリー。

目次

プロローグ―僕が考える「親子」
パリ、カルチエ・ラタンの中華食堂にて
僕が離婚した年の長い夏休み
「内田樹の真実」はどこに?
「記憶の物置」に足を踏み入れる
親の心理に苦しむ子どもたち
神戸での父子家庭、「非人情」な父親だった
お父さんは、死にかけのウサギの赤ちゃんのように弱っていた
「パブリックドメイン」はおすすめ
自分の姿を照らす「敵」
「気持ちよい動き」を真似よ
家族で継承される
僕の原点、自由が丘の下宿生活
お父さんの「オフレコ青春日記」
バザール、凱風館マルシェ、経済活動の本質
これから日本の経済はどうなるか
利益をもたらす「通りすがりの人」
親が子に与えるのは、「愛」「恐怖」の二択か
「人間は壊れ易い」のを知っていた戦争世代
愛しているお父さんへの「負い目」―「親子ってなんなんだ」?読者アンケート
親子の問題、解決のヒント
二人だけの生活は大変なこともあったが…
スパイが語る「嘘の告白」、冬の北京、仕上がりのいい「物語」
エピローグ―思い出のおばあちゃん

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。思想家、武道家(合気道7段)、神戸女学院大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。2011年、哲学と武道研究のための私塾「凱風館」を開設。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第6回小林秀雄賞、『日本辺境論』(新潮新書)で第3回新書大賞、執筆活動全般について第3回伊丹十三賞を受賞

内田るん[ウチダルン]
1982年東京生まれ。詩人、フェミニスト、イベントオーガナイザー。8歳のときに兵庫県芦屋市立山手小学校に転校、県立芦屋高等学校卒業。バンド「くほんぶつ」「The Scrooge」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

63
親子の関係というか距離感というか、面白い。中で書かれていた「二人とも書きながら考える人」の一文が納得。それから、お互いに、自分は自分であり親子であっても押しつけないというのがいい。何となくではあるが、自分と子どもたちも、多少なりとも、そんな感じかなあ~。あと、適度にすれ違うのは当たり前だと思うし、だからいいのだとも思う。それに、子どもたちはよく親のことを見ていると、以前、娘からの小さな手紙で感じたことを想い出した。2021/03/27

ネギっ子gen

58
【絆が固ければ固いほど、成熟を求めて絆を切った子どもと残された家族とのその後の関係修復は困難になる。だったら、はじめから絆は緩めにしておいた方がいい。その方があとあと楽】内田先生と詩人でフェミニストの娘・内田るんによる“微妙に嚙み合ってない”往復書簡集。先生は、<話の3割くらいで嚙み合っていれば、以て瞑すべしというのが僕の立場です。親子って、そんなにぴたぴたと話が合わなくてもいい。「まだら模様」で話が通じるくらいでちょうどいい>と。娘は、<お父さんも私も、自分のことを人に伝えるのが下手な人間なんだ>と。⇒2023/04/20

れっつ

34
読み友さんご紹介。とても良かった!(ので購入)。父娘の1年余に渡る往復書簡。かなりのプライベートな内容が書かれていて、でもそれ故、2人の記憶や思い、自分や相手への気持ちなどが読者にも伝わってくる、良くも悪くも(笑)。父娘で同じ時を過ごしても、その時の思いの真実は互いに聞いてみないとわからない。娘の質問に的確に答えていない父、過去の出来事の本音を今伝える娘。そのズレも含め家族の厄介さと愛おしさ、そしてともに過ごした時間はそれぞれの血肉であることを思う。対面ではなく一呼吸おける手紙で気持ちを伝え合うのもいい。2020/09/19

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

32
それにしても何だろうなぁ、内田るんに対するこのえもいわれぬ嫌悪感は…。 分析してみるに、「30代後半にもなって親のスネかじってフランスに連れてってもらう、世間知らずな身勝手女」という主観と、内田樹の娘として生まれ育てられ今なお親交があり、本や映画をオススメされる立場にあることへの羨望と、それら2つがないまぜになってるから、かな。 ただ、主張の内容には納得するものも多かったし、「親子アンケート」の試みは非常に興味深かった。2020/08/10

活字スキー

25
内田先生のことは著作やSNSでの発信などからそれなりに触れてきたけれど、娘のるんさんは今回が初めまして。タイトルから、対談を通してがっつりウチダ節で「親子論」をやってくれるのかと思ったら内田先生とるんさんによる往復書簡でした。期待したものとはやや違ったけれど、内田先生が離婚された時期こそ違うものの、親子の年代は自分と近く、共感出来るところ出来ないところそれぞれの対比で興味深く読めた。やっぱり距離感は大事。 2020/09/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15893185
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。