中公新書ラクレ<br> お父さんは認知症―父と娘の事件簿

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中公新書ラクレ
お父さんは認知症―父と娘の事件簿

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121506894
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C1236

出版社内容情報

父が認知症になった!  認知症なのに 運転免許を絶対に手放そうとしない父。「病院に行って」と懇願すると、殴りかかってきた父。もうちょっとで火事を出しそうになったり、大けがしても自覚症状がなかったり……。 「これはもう、事件簿としか言いようがない!」


バブル期にOL生活を送り、自由を謳歌してきた著者が、独りで認知症の父と向き合うことに。子どものようになった父と娘の毎日をコミカルにつづった介護奮闘記。

内容説明

父が認知症になった!それなのに運転免許を絶対に手放そうとしない父。もうちょっとで火事を出しそうになったり、病院で大暴れをしたり。気付くと部屋は血の海で、その中、驚愕の姿で佇む父…。「これはもう、事件簿としか言いようがない!」バブル期にOL生活を送り、自由を謳歌してきた著者が、独りで認知症の父と向き合うことに。人が変わってしまった父と娘の毎日をコミカルにつづった介護奮闘記。

目次

認知症と診断されてもなお、運転をあきらめない父
父が運転をやめるまでの修羅場
気が付いたら、家は血の海、父の額は骨だった
ようやく入院した病院から退院勧告。おでこが骨の父親をどこで過ごさせる?
みじめで長かった夏の日々
ようやく皮膚移植手術!が、せん妄状態という落とし穴が待っていた
介護の話は人を選ぶ、慰められる友人づきあい(もしくは、さらなる戦いに備えて焼肉行脚)
自宅に帰宅したはいいが、認知症が進み、混乱の日々
父親の部屋を探索したら様々な損害が!!
落ち着いてきたと思ったら、父の体に異変
介護ストレスがかさみ、私の体にもさまざまな異変
父が女友だちからの電話で脱走未遂
身支度に興味を持つとともに、回復の兆しが
父をおいて、台湾旅行に行っちゃった

著者等紹介

田中亜紀子[タナカアキコ]
1963年神奈川県鎌倉市生まれ。日本女子大学文学部国文学科卒業後、OLを経て、ライターに。体験エッセイや、女性のライフスタイル・仕事についての記事を執筆。芸能人・文化人のロングインタビューや、近年は介護体験の記事も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

11
認知症状を示した父母を送った長男の身として久々に身を入れて読んだ本。著者は単身の中年フリーの女性であり、ピック病を含む認知症の父を抱える。私には幸い強力な嫁である妻に後ろから付いて行っただけだし、認知症は添え物だった。本書に比べれば安穏に、両親共94歳まで世話できたのだから幸福だったのだろう。しかし医者や福祉施設問題、親類との葛藤等他人事ではない。読メの読書も私自分が標題のようにならないための予防策であるのだが、認知症随伴疾病となればひとたまりもない。多少小康を得た著者の父君の様子、是非続編も期待したい。2021/09/16

チョビ

2
教育者だった父親の理不尽な弱り方に対応する筆者と父親の人間臭さをどこまで冷静に読めるかがこの本の鍵だ。これを見てたらパピィの異常行為なんてへーでもない、あれが正気なんだから。ただし驚くはこの本が書き下ろしではないこと。筆者が四六時中父親のことを考えていたことを物語る。…施設には簡単にいれられないこの現実、辛い!2022/10/30

まこ

2
父が認知症になった日々が綴られている。人格まで変わったように見える父との毎日は、時には心がどしゃ降りになったり、どよんと曇ったり…。それでも愛情を感じられることにホッとしました。実際問題として、国の制度等知っていたら役に立つお話もたくさんあり、介護世代の私にはどんぴしゃりでした。2020/10/10

コパン

1
症状は違うが、認知症の親を介護する日常が自分と重なり…特に【介護の話は人を選ぶ】と【患者の家族の癒しになる医師は得難い】のエピソードは自分のことを書かれているのかと思った。 でもなぁ。どちらもあくまでも他人。最後は自分しか親を背負えないのかなぁと少しまた追い詰められたような気もした。 この著者もこの本で、自らの癒しを求めている気もする。2020/10/03

yama

0
なんだか壮絶だった。額にケガをするあたりの臨場感がリアルに感じられてその世界にのめり込み、電車を乗り過ごしてしまった。娘1人で認知症の父をみる(しかも娘さん仕事あり)ことの大変さ…。このあと、比較的穏やかに日々を過ごされているかどうかが気になる。2022/07/10

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