中公新書ラクレ<br> 立て直す力

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中公新書ラクレ
立て直す力

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121506665
  • NDC分類 161.3
  • Cコード C1236

内容説明

相次ぐ企業の偽装事件、ストレスで心身を病む会社員、つづく役人の文書改竄・不適切調査、そして長すぎる老後への不安。なぜ、こんな世の中になってしまったのか?本書は社会の「壁」を前に立ちつくし、苦悩を抱えて生きるすべての人に向けて書かれました。著者がフィールドワークで発見したスリランカの「悪魔祓い」、偉大なる仏教思想や志ある宗教者たちの言葉などを通して、生きる哲学としての「立て直す力」を熱く提言します。

目次

第1章 生きづらい社会(単一化された危ない社会;“奴隷”とデータ至上主義エリート;ノイズのない社会;いつの時代もこぼれ落ちる人はいる;傍らにあった宗教 ほか)
第2章 立て直す力としての「宗教」(お坊さんのイメージがわるい;母も仏教が嫌いだった;「阿弥陀さまとお浄土の話」という紙芝居;病室を照らした光;仏教の本質的な力 ほか)
第3章 「悪魔祓い」が教えること(心臓手術から得た示唆;スリランカの悪魔祓い;エネルギーの爆発;呪術師vs.悪魔;笑いと陽気さが充満する ほか)
第4章 祭りとこころ(日本の悪魔祓い的なるもの;農耕社会という大きな変革;「疎外」される人間;喜びを後回しされる農耕社会のツラさ;祭りはなぜ生まれたか ほか)
第5章 仏教の神髄―鈴木大拙の言葉から(「悟り」を体験する;ポジティブな競争心;知恵は慈悲によって力をもつ「愛」への誤解;処世術ではなく;「処生術」を生きる ほか)

著者等紹介

上田紀行[ウエダノリユキ]
1958年東京都生まれ。文化人類学者、医学博士。東京工業大学教授・リベラルアーツ研究教育院長。東京大学大学院博士課程単位取得退学。86年よりスリランカで「悪魔祓い」のフィールドワークをおこない、その後「癒し」の観点を最も早くから提示し、現代社会への提言を続けている。日本仏教の再生に向けての運動にも取り組み、ダライ・ラマ14世との対談書も出版。東工大学内において、学生による授業評価が全学1200人の教員中第1位になり、2004年に「東工大教育賞・最優秀賞」を学長より授与された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

陰翳rising sun

15
より良い人生を送るためのノウハウ。主題は人生の「複線化」という思考。生きる意味を仕事や会社だけにしていると、解雇や景気の悪化の影響により躓きかねない。ならば仕事以外にやりがいを見つけたら良いというもの。噛み砕いて言うと、息抜きのできる居場所を見つけるということ。自分は仕事を米塩の資を稼ぐ手段としてのみ捕らえているので深く共感した。長期的に実現できることでも良いので、何かしらの目標や展望を持ちたい。印象的だったのは竹は松にならず、松は竹にならずという例え話。他人を羨むより自分らしく生きる。これで良いのだ!!2020/06/06

タナカとダイアローグ

12
松が竹になりたがっても不幸的な指摘が刺さった。人間でいうと、大谷翔平を目指すのは無理だから、理想の自分自身を目指すという感じ。宗教っていう、現世とは異なる価値軸を持ち、複数性があったほうがいいのでは?という人類学知見。スリランカの悪魔祓いエピソードは強烈。日本だとオカルトなんだけど、現地では祭みたいな機能とのこと。おかしくなっても悪魔祓いて何とかなる的な展望があると本当に絶望しても救いがある。日本を見渡すと、失敗イコール転落一直線。日本の祭も外の目から見たら相当変なことしてるし、これが文化・知恵みたいな。2024/11/30

Sobbit

7
タイトルだけでてっきり心理療法のレジリエンスの話だと思って読んだら、文化人類学の宗教がいかにいざという時の心のセーフティになるかの話だった。そうなんだよな〜、新自由主義が加速した結果失敗が許されない世の中になっちゃった。これまではじゃあ失敗のない人生を選択しようと思ってそういう人生になるように生きてきたけど、そろそろ限界かなって思う。原始仏教について勉強してたこともあって、本書が説く宗教が心の支えになるっていうのはすごい納得。オウム以降特に宗教=やばいみたいになった気がする。2020/09/15

まりにゃ

7
またもや10日以上前に読み終えながら、考え込んでしまった本。採集狩猟社会であれば、キリギリス的に幸せに生きていけたのに、農耕貯蓄社会になると、アリでなければ悲惨な結果が待ち構えている。そしてアリであることは、ヒト本来の生き方と異なるので、過酷な無理を強いられるという。ヒトは代々に渡り、長い年月かけてアリ的生涯に必死に適応してきたけれども、遂に限界に達したのが、現代ではあるまいか。明るく楽しい社会の表面の背後に、潜む闇がどんどん深まってゆく恐ろしさを、私たちは日々、実感しているのではあるまいか。(→続き→)2019/11/16

Yaya

5
もう20年ほど前の話になるけれど、上田先生の授業を1回だけ受講したことがある。その頃から先生は著名な方だったけれど、私がまだ若かったからなのか、先生の伝えたいことが、深く理解できていなかったんだなぁと思った(1回だけだったというのもあるかな)。海外生活を経て、宗教の存在意義を以前よりは自分なりに捉えられるようになった今、この本に出会えたことは、私の人生において意味のあることのように思う。1年後くらいに、もう一度読み返そう。 2021/06/20

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