出版社内容情報
幼い頃に見た古き良き日本や東京の情景。著者の撮る写真には、記録性、技術の確かさに加え、温かい眼差しが感じられ、ほかに得難いものとなっている。それはひとえに、著者自身の、浅草の片隅で日々フライパンを振っている庶民の視点、温かい人柄、年齢を感じさせない感性の瑞々しさにほかならない。
読売新聞都民版で八年三〇〇回を数える名物連載「秋山武雄の懐かし写真館」から、選りすぐりの写真と逸話を通し、今は失われた、懐かしいあの頃が甦る。
内容説明
15歳でカメラを手にしてから、70年近く、家業の洋食屋の仕込みが始まる前の早朝、自転車で都内あちこちに出かけ撮りためたネガは数万枚。下町の街角や庶民の日常を切りとった写真は、はからずも戦後復興、東京の変貌の記録となった。読売新聞都民版に8年間、300回を数える人気連載「秋山武雄の懐かし写真館」から、選りすぐりの72本を収録。150点にのぼる写真と逸話を通して、懐かしいあの頃がよみがえる。
目次
家族と浅草橋
街角の子供たち
身近な乗りもの
働く人びと
四季と年中行事
日常生活のひとこま
戦争の記憶
移りゆく風景
著者等紹介
秋山武雄[アキヤマタケオ]
1937年生まれ。写真家。洋食店「一新亭」を営むかたわら、15歳の頃から趣味で、都内を撮影し続けている。アマチュアカメラマンらでつくる写真集団「むぎ」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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