中公新書ラクレ
ハーバードの日本人論

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  • サイズ 新書判/ページ数 294p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121506580
  • NDC分類 361.42
  • Cコード C1236

出版社内容情報

★ハーバードが解き明かす
「いかにも日本人らしい」の真相




判官びいきは日本人の特徴か。日本人はなぜロボットを友達だと思うのか。なぜ細部にこだわるのか。本当に世襲が好きなのか。なぜものづくりと清掃を尊ぶのか。なぜ義理を重んじ、周りの目を気にするのか。なぜ長寿なのか。そもそも、日本人はどこから来たのか……。


いまだに日本は世界の不思議だ。世界最高の学び舎、ハーバード大学の10人の教授のインタビューを通して、日本人も気づかなかった日本の魅力を再発見できる一冊。







第一講義 【メディア論】日本人はなぜロボットを友達だと思うのか


――宮崎駿と押井守が描く「テクノロジーと人間」


第二講義 【美術史】日本人はなぜ細部にこだわるのか


――天才絵師、伊藤若冲の絵画に宿る生命


第三講義 【遺伝学】日本人はどこから来たのか


――古代DNA解析で迫る日本人の起源


第四講義 【分子細胞生物学】日本人はなぜ長寿なのか


――平均寿命の明暗を分ける日米の食生活


第五講義 【比較政治学】日本人は本当に世襲が好きなのか


――世襲政治家だらけの民主主義国・日本


第六講義 【社会学】日本人はなぜ「場」を重んじるのか


――タテ社会の人間関係と働き方改革


第七講義 【マネジメント】日本人のオペレーションはなぜ簡単に真似できないのか


  ――テスラ、GMがトヨタから学ぶべき現場文化


第八講義 【宗教史】日本人はなぜものづくりと清掃を尊ぶのか


――世にも宗教的な日本人


第九講義 【日本文学】日本人はなぜ周りの目を気にするのか


――サムライから学ぶ人生論


第十講義 【比較文学】日本人はなぜ物語の結末を曖昧に描くのか


――村上春樹と東野圭吾が世界で愛される理由

内容説明

判官びいきは日本人の特徴か。日本人はなぜロボットを友達だと思うのか。なぜ細部にこだわるのか。本当に世襲が好きなのか。なぜものづくりと清掃を尊ぶのか。なぜ義理を重んじ、周りの目を気にするのか。なぜこれほど長寿なのか。そもそも、日本人はどこから来たのか…。いまだに日本は世界の不思議だ。世界最高の学び舎、ハーバード大学の10人の教授のインタビューを通して、日本人も気づかなかった日本の魅力を再発見できる一冊。

目次

第1講義 日本人はなぜロボットを友達だと思うのか―メディア論 宮崎駿と押井守が描く「テクノロジーと人間」(アレクサンダー・ザルテン)
第2講義 日本人はなぜ細部にこだわるのか―美術史 天才絵師、伊藤若冲の絵画に宿る生命(ユキオ・リピット)
第3講義 日本人はどこから来たのか―遺伝学 古代DNA解析で迫る日本人の起源(デイヴィッド・ライヒ)
第4講義 日本人はなぜ長寿なのか―分子細胞生物学 平均寿命の明暗分ける日米の食生活(ロバート・A・ルー)
第5講義 日本人は本当に世襲が好きなのか―比較政治学 世襲政治家が異常に多い国・日本(ダニエル・M・スミス)
第6講義 日本人はなぜ「場」を重んじるのか―社会学 タテ社会の人間関係と働き方改革(メアリー・C・ブリントン)
第7講義 日本人のオペレーションはなぜ簡単に真似できないのか―マネジメント テスラ、GMがトヨタから学ぶべき現場文化(ウィリー・C・シー)
第8講義 日本人はなぜものづくりと清掃を尊ぶのか―宗教史 世にも宗教的な日本人(ジェームス・ロブソン)
第9講義 日本人はなぜ周りの目を気にするのか―日本文学 サムライから学ぶ人生論(デイヴィッド・C・アサートン)
第10講義 日本人はなぜ物語の結末を曖昧に描くのか―比較文学 村上春樹と東野圭吾が世界で愛される理由(カレン・L・ソーンバー)

著者等紹介

佐藤智恵[サトウチエ]
1970年兵庫県生まれ。作家・コンサルタント。1992年東京大学教養学部卒業。2001年コロンビア大学経営大学院修了(MBA)。NHK、ボストンコンサルティンググループ、外資系テレビ局等を経て、2012年作家・コンサルタントとして独立。『ハーバードでいちばん人気の国・日本』(PHP新書)『ハーバード日本史教室』(中公新書ラクレ)などベストセラー多数。2016年よりTBSテレビ番組審議会委員、2017年より日本ユニシス株式会社社外取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねこ

108
ハーバード大学で日本人に於ける様々な疑問を学問の立場から検証する10の講義のまとめです。メディア論から「日本人はなぜロボットを友達だと思うのか」分子細胞生物学から「日本人はなぜ長寿なのか」比較文学からは「日本人はなぜ物語の終末を曖昧に描くのか」など興味深い主題が並びます。いずれの題も日本人が世界に誇る事であり、日本人の気質、歴史、文化、DNAに起因する事柄であることが分かります「宮崎駿の映画の多くは男の子はテクノロジーの力を使い、女の子は魔法の力を使って空を飛ぶ」の一節にはなぜか納得し微笑ましく感じました2025/02/20

あすなろ

62
佐藤氏のハーバード大レポ二冊目。前作も興味深かった。今回は、メディア論・美術史・遺伝学・分子細胞生物学・比較政治学・社会学・マネジメント・宗教史・日本文学・比較文学の各教授による各々の日本論。とても面白かった。美術史・遺伝学あたりは特に学ばされました。こういう所謂我々日本のリカレント教育本としては良き本なのでは。日本という国の中の自分とグローバルな自分。最前線の研究・教育の中の自分と日本。そんな駆け足での勉強には充分な教材かと思う。2019/08/15

mizuki

48
「異文化を学ぶと、自国の文化、さらには自分自身についての理解が深まる」との理由から、ハーバードでは日本の文化を学んでいるそうです。それにしても深い内容に、日本人のわたしが知らないことばかりで驚きました。教養を学ぶことの大切さにも気づくことができ、日本のことをもっと深く知る必要があると思える一冊でした。著者はグローバル化の時代に問われているのは、日本や日本人のことをどれだけ深く理解しているか、そして日本人であることをどううまく生かして、幸せに生きていくかが大切になってくると、おっしゃっています_φ(・_・2020/01/21

38
日本人ほど日本人論を気にする人種はいないという。外国人からみた日本とは、これには最近興味がある。私自身も日本人なのだろう。日本人を上げすぎて引っかかる部分もあるが、最終章で良本だと感じた。このままでは「博物館の国」になってしまう。過去の功労者ばかりいる国、過去の遺産が並ぶ国。現代の快適すぎる社会は日本の強みであると同時に、弱点でもある。「変化への極度の抵抗」「ローカル志向」不自由のない国で過ごせば、出る必要もない。先人達が築きあげた日本。世界の転換期の今、日本の存在感を示さなければ世界に飲み込まてしまう。2019/12/20

inami

35
◉読書 ★3.5 日本人ほど「日本人論」が好きな国民はいないと言う。本書はハーバード大学の10人の教授にインタビューを行い「日本人とは何者か」を解き明かすことを試みている。「甲子園の金足農業に見られる判官贔屓」、「世界一長寿のなぜ、日本人はどこからきたのか」「世襲政治家が異常に多いがなぜなのか」「なぜ世界からの目を気にするのか」など・・なるほどと思うと同時に、グローバル化が益々進む中、日本人が日本のことをもっともっと知ることが大事だと思わされた。このような本に興味を持つのも日本人の特性なんでしょうね(笑)2019/11/15

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