中公新書ラクレ<br> 読む力―現代の羅針盤となる150冊

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中公新書ラクレ
読む力―現代の羅針盤となる150冊

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121506160
  • NDC分類 019
  • Cコード C1236

出版社内容情報

読者待望、「知の巨人」による初の対談本! 混迷の時代を読み抜くこの130年の、この150冊!
松岡 本はコストパフォーマンスもいいし、折ったり、赤線をひいたりしながら読めます。ダブルページ(見開き)単位で内容を追っていけるのもいい。スクロールでは、かなり段落を短くしないと読みにくい。
佐藤 僕も「本は汚く読め」といっています。
松岡 賛成。僕も「本はノートにしろ」と言っている。
佐藤 どうしても綺麗に読みたければ、二冊買えと。一冊は書き込んで、一冊は保存用にすればいいのだから。(本文より)

第一章 子どもの頃に読んだのは
第二章 論壇からエロスも官能も消えた
第三章 国内を見渡す48冊――ナショナリズム、アナーキズム、神道、仏教……
第四章 海外を見渡す52冊 ――民族と国家と資本主義
第五章 「通俗本」 50冊 ――ラッセル、養老孟司、島耕作 !?読むとは、従属じゃない。守って破って離れることだ!

松岡 正剛[マツオカセイゴウ]
著・文・その他

佐藤優[サトウマサル]
著・文・その他

内容説明

松岡氏、佐藤氏、初の対論集!既存の価値観がすべて費えた混沌の時代に、助けになるのは「読む力」だと二人は言う。「実は、高校時代は文芸部でした」という佐藤氏の打ち明け話にはじまり、サルトル、デリダ、南原繁、矢内原忠雄、石原莞爾、山本七平、弘兼憲史まで。混迷深まるこんな時代にこそ、読むべき150冊を提示する。これが、現代を生き抜くための羅針盤だ。

目次

第1章 子どもの頃に読んだのは(小学校六年生のときの本棚を再現しようと試みる;学習塾のセンセイの誘いで本の世界へ ほか)
第2章 論壇からエロスも官能も消えた(ポストモダンが奪ったもの;大胆に伏せて、開ける ほか)
第3章 ナショナリズム、アナーキズム、神道、仏教…(読書には見取図が必要だ;ユニテリアンの影響といじけたキリスト者 ほか)
第4章 民族と国家と資本主義(ヒトラーが生まれてニーチェが活躍する;フランクフルト学派のアメリカ批判の意義 ほか)
第5章 ラッセル、養老孟司、弘兼憲史(学問の普及に不可欠な「通俗化」;ソ連からロシアに受け継がれた、質の高い通俗化の技術 ほか)

著者等紹介

松岡正剛[マツオカセイゴウ]
編集工学研究所所長。1944年京都府生まれ。雑誌『遊』編集長、東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。執筆・講演・企画・構成・プロデュース・監修・演出などを手がける

佐藤優[サトウマサル]
作家・元外務省主任分析官。1960年東京都生まれ。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、在ロシア日本大使館に勤務。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、09年6月、執行猶予付き有罪確定。13年6月、執行猶予期間満了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

140
かなりレベルの高いというか読む本自体が難しいものが多いお二人の対談集です。子どもの頃の読書経験から始まって最近の読書傾向などについて話されたのちに、三つの分野の本についての紹介がされています。150冊のうちの通俗本50冊は自分でも読んだ本が多いなかなあと思っていたのですが、やはり程度が高いものが多く私には非常に参考になりました。2018/05/12

gonta19

131
2018/4/28 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2019/9/25〜9/26 松岡正剛氏と佐藤優氏が対談しながら、読むべき本について語る対談集。松岡正剛氏は名前は知っていたが、どういう人なのかあまり良く知らなかったが、佐藤さんとガッチリ組み合っているところからしても、凄い人であることがわかる。恥ずかしながら紹介された本で読んだことのあるのは2,3冊であった。2019/09/26

zero1

97
「千夜千冊」の松岡と元外務省主任分析官の佐藤。二人が優秀な読書人であることは議論の余地がない。では、多くの人が【本を読まない】現在、本書の意味は何か?結局【自己満足】でしかない。それ程までに【読書離れ】は深刻。二人は【読書の海に生息するシーラカンス】。本書で紹介された【130年の思想で150冊】は一部を除いて(後述)人気のない本の代表格。今は【通俗本】ですら読まない時代。対談なので図書館で借りて軽く読む。そして内容は忘れる。それだけの価値しかない新書。本書が指針になる読者は【絶滅危惧種】。2022/05/16

マエダ

74
佐藤優さんと松岡正剛さんの対談。一人一人の書の方が面白いと感じた。小林秀雄と岡潔の対談ほどにはならなかった。2018/05/17

こばまり

60
裸足で逃げ出したくなる知の巨人たちによる対談本。自分では到底理解できぬであろう本の話をされても楽しいのは、話し上手なのと読者にレベルを合わせてくれているから。恥ずかしながら150冊のうち既読は8冊のみ。読まねばならぬ本が続々と増えてしまった。2022/03/07

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