出版社内容情報
読者待望、「知の巨人」による初の対談本! 混迷の時代を読み抜くこの130年の、この150冊!
松岡 本はコストパフォーマンスもいいし、折ったり、赤線をひいたりしながら読めます。ダブルページ(見開き)単位で内容を追っていけるのもいい。スクロールでは、かなり段落を短くしないと読みにくい。
佐藤 僕も「本は汚く読め」といっています。
松岡 賛成。僕も「本はノートにしろ」と言っている。
佐藤 どうしても綺麗に読みたければ、二冊買えと。一冊は書き込んで、一冊は保存用にすればいいのだから。(本文より)
第一章 子どもの頃に読んだのは
第二章 論壇からエロスも官能も消えた
第三章 国内を見渡す48冊――ナショナリズム、アナーキズム、神道、仏教……
第四章 海外を見渡す52冊 ――民族と国家と資本主義
第五章 「通俗本」 50冊 ――ラッセル、養老孟司、島耕作 !?読むとは、従属じゃない。守って破って離れることだ!
松岡 正剛[マツオカセイゴウ]
著・文・その他
佐藤優[サトウマサル]
著・文・その他
内容説明
松岡氏、佐藤氏、初の対論集!既存の価値観がすべて費えた混沌の時代に、助けになるのは「読む力」だと二人は言う。「実は、高校時代は文芸部でした」という佐藤氏の打ち明け話にはじまり、サルトル、デリダ、南原繁、矢内原忠雄、石原莞爾、山本七平、弘兼憲史まで。混迷深まるこんな時代にこそ、読むべき150冊を提示する。これが、現代を生き抜くための羅針盤だ。
目次
第1章 子どもの頃に読んだのは(小学校六年生のときの本棚を再現しようと試みる;学習塾のセンセイの誘いで本の世界へ ほか)
第2章 論壇からエロスも官能も消えた(ポストモダンが奪ったもの;大胆に伏せて、開ける ほか)
第3章 ナショナリズム、アナーキズム、神道、仏教…(読書には見取図が必要だ;ユニテリアンの影響といじけたキリスト者 ほか)
第4章 民族と国家と資本主義(ヒトラーが生まれてニーチェが活躍する;フランクフルト学派のアメリカ批判の意義 ほか)
第5章 ラッセル、養老孟司、弘兼憲史(学問の普及に不可欠な「通俗化」;ソ連からロシアに受け継がれた、質の高い通俗化の技術 ほか)
著者等紹介
松岡正剛[マツオカセイゴウ]
編集工学研究所所長。1944年京都府生まれ。雑誌『遊』編集長、東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。執筆・講演・企画・構成・プロデュース・監修・演出などを手がける
佐藤優[サトウマサル]
作家・元外務省主任分析官。1960年東京都生まれ。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、在ロシア日本大使館に勤務。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、09年6月、執行猶予付き有罪確定。13年6月、執行猶予期間満了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
gonta19
zero1
マエダ
こばまり