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中公新書ラクレ
書店員X―「常識」に殺されない生き方

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  • サイズ 新書判/ページ数 285p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121505897
  • NDC分類 024
  • Cコード C1237

出版社内容情報

昨年、書店業界を席巻した「文庫X」その仕掛け人が、独自の発想法や今後の小売のあり方、生き辛さを抱えた人々へメッセージを語る。

内容説明

2016年、地方の一書店が仕掛けた「文庫X」なる謎の本が、日本中を席巻した。表紙をオリジナルの手書きカバーで覆い、タイトルと著者名を隠すという前代未聞の試みは、全国650以上の書店を巻き込み、30万部を超えるヒットを記録。マスコミにも大きく取り上げられた。本書では、ヒットに至るまでの道のりとアイデアの秘訣を分析し、それらと著者自身の半生を踏まえた上で、世の中を生き抜く力について語る。

目次

第1章 「文庫X」とはなんだったのか?(「文庫X」の本質;「文庫X」を支えた考え方;誕生から区切りまで;「さわや書店」という異空間;小売店のこれから)
第2章 「普通」からの逸脱―「逃げる」を肯定する生き方
第3章 世の中を疑ってみる
第4章 「常識」や「先入観」を超えた先の「自由」
対談 「文庫X開き」―清水潔×長江貴士
付録 文庫Xを作ったもの

著者等紹介

長江貴士[ナガエタカシ]
1983年、静岡県生まれ。書店員。慶應義塾大学理工学部中退。神奈川県の書店で10年近くフリーターとして働いた後、2015年に岩手県のさわや書店に入社。自ら就職活動も転職活動も一切しないまま現在に至る。2016年にさわや書店フェザン店で開始した「文庫X」の企画者として注目される。『書店員X―常識に殺されない生き方』が初の著書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

279
よかった。あえてタイトルを隠して話題になった「文庫X」を仕掛けた書店員さんがあのムーブメントの裏側を語る……だけだったらつまらない本なのだが、モノが売れない時代のマーケティング論から、常識を逸脱して行動することの重要性を自らの経験、これまでに読んできた本をベースに熱く語っているため、ビジネス書・自己啓発書としての役割を持っている。情報収集の方法も教えてくれるし、お薦めの本も巻末にまとめられており、内容はたっぷりで見た目以上に読み応えがあった。2018/03/13

こみっくま🍏10

57
文庫Xの仕掛け人として有名なさわや書店の長江さんのエッセイ。文庫Xが生まれるまでのいきさつなどの裏話を知ることが出来て興味深かった。このような成功を遂げつつも現在に至るまでは紆余曲折があったらしくとても驚いた。普通であらねば!という観念にがんじがらめになり優等生であり続けた自分に悩み、引きこもりの果てに死のうとまでしたという長江さん。しかし本に救われ、書店員として働き始めた事で社会に関わり今に至る。同じ思いを抱く人への優しさと強いエールに溢れる。先入観に凝り固まった自分も殻を破りたいと思わせてくれた。2017/09/17

よっち

43
16年に盛岡のさわや書店が仕掛けた「文庫X」。全国650以上の書店を巻き込み30万部を超えるヒットを記録。マスコミにも大きく取り上げられたこの企画の仕掛け人が、ヒットに至るまでの道のりとアイデアの秘訣を分析し、自身の半生を踏まえて生き抜く力について語った一冊。これだと思った本に対する本人の熱い思いはもちろんですが、奇想天外な試みを否定せずに支えてくれた多くの人々がいたのも大きかったですよね。これまでもいろいろ話題になることも多かったユニークな書店さんですが、今後の展開をまた改めて注目したいと思いました。 2017/08/07

marumo

33
「さわや書店」も「文庫X」も知らなかった不明者です。「これは私が読む本ではない」という先入観をとっぱらいたかったという作者の意図がピタリと当たった企画だったのですね。購入者からほとんどネタバレしなかったというのもなんかいいなぁ。度量の大きい職場(さわや書店)で存分に働ける人が羨ましいな。作者の言う共感を求めるあまり狭量になってしまうって、あるだろうなと思います。文庫X(もうネタバレしていいとは思いますが)も読んでみよう。2017/10/24

Roko

30
「文庫X」という素晴らしいプロジェクトを成功させた長江さんですけど、この本の後半は彼自身のコンプレックスとの闘いを書いてらっしゃいます。それは、世間の人たちが言う「普通」とか「常識」というものに合わせることができない自分が、どうやって働き、どうやって生活をしていけばいいのかということです。就職活動など無理だと判断した彼は大学を中退し、半年ほど引きこもってしまいました。その後、川崎の書店で10年バイトをして生計を立てるようになります。そこでの彼の働きに気づいてくれたのがさわや書店の田口さんでした。2023/10/05

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