出版社内容情報
90歳の人気絵本作家と、生命を探究するハカセが「真の賢さ」を考察する。科学絵本や里山の魅力など、子どもを伸ばすヒントが満載。
内容説明
子どもが理科離れしている最大の理由は「大人が理科離れしている」からだ。ほんのちょっとの好奇心があれば、都会の中にも「小自然」が見つかるはず。90歳の人気絵本作家と、生命を探究するハカセが「真の賢さ」を考察する。科学絵本や里山など、子どもを伸ばすヒントが満載。
目次
1部 「センス・オブ・ワンダー」を育てよう(戦争の「死に残り」の僕が、世界の端っこにぽつんといる子どもさんに伝えたいこと;対談 好奇心は無限大!;科学的センスの育て方 20問40答;私の授業プラン 「寄り道」を楽しもう!)
2部 科学絵本が子どもを伸ばす(子どもたちと科学よみもの;マップラバーの読書とマップヘイターの読書;好奇心を育むブックガイド)
著者等紹介
かこさとし[カコサトシ]
1926年福井県生まれ。絵本作家、児童文化研究者。東京大学工学部卒業。宇宙や地球の成り立ちを描いた科学絵本の第一人者。2008年、菊池寛賞を受賞。13年、福井県越前市に「かこさとしふるさと絵本館〓(らく)」が開館した
福岡伸一[フクオカシンイチ]
1959年東京都生まれ。生物学者、青山学院大学教授。ロックフェラー大学客員教授。京都大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
68
お二人の価値観・哲学がよくわかる。大自然の中で・・ではなく、身近にある小自然の中で十分だというのは納得。その中を観察し、感じ考えることから始まる世界。世間を騒々しくしている教育論・子育て論。親自体が、自分の嗜好第一であるし、親自体が本を読んでもいないのだから、どうしようもないというかこさんに同感。また、文系理系、複合分野云々も、大学までの内容・レベルで文理云々などはおこがましいし、単に、勉強不足だけという福岡さんの声にも納得。ここに立脚して考えること。2023/05/29
トムトム
30
福岡さん、オタクなんだからさ。かっこつけなくて良いよ!と少し思っちゃった(;^ω^) かこさんと比べたら悪いけれど、かこさん素敵だった。子供の頃、かこさんの本で「王冠で腕時計を作ろう!自分の好きな時間を書き込みます。素晴らしいことに、1日に2回は正確な時間を刻む時計を作れます」と書いてあって意味が分からなかった。小学校3年生ぐらいで、そのユーモアの意味が分かってビックリ!というか、私は3年生ぐらいまでアナログ時計が読めなかった!?2019/12/04
Tadashi_N
30
かこさとしさんは、バリバリの理系。東大工学部卒。かわの絵本が見たくなった。2019/08/11
はづき
22
かこさんの本だと知らずに読んでいた本がたくさん。福岡伸一さんの、理系らしい感性を素直に表現した文章も好きですが、かこさんのいろんな体験を通じて培われた哲学はずっと聞いていたくなります。2016/04/30
朗読者
20
工学博士・技術士で絵本作家のかこさとしさんと、生物学者でドリトル先生航海記翻訳者の福岡先生の対談やインタビューが取りまとめられた本。子供教育、科学教育、生物学、未知への二人の考え方やアプローチが面白い。最後のかこさんから子どもたちへの3つのメッセージが大人の私にも響く。「自分で自分を鍛えて」「自分で磨き上げて」「自分の心と体が健やかになるように」。2025/02/01