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コンビニ難民―小売店から「ライフライン」へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121505507
  • NDC分類 673.8
  • Cコード C1236

内容説明

行政、雇用、防災と役割を拡大するコンビニ。日本の持続的発展を支える意味でかかる期待も大きい。しかし利便性を享受できない高齢者、いわゆる「コンビニ難民」は868万人と推計され、その解消を今こそ検討すべきと著者は主張する。5万以上の店舗網、それはもはやライフラインだ!

目次

序章 あなたは「コンビニなし」で暮らせますか(約5・5万店―全国に張り巡らされる店舗網;約10兆円―それでも伸びる売上高 ほか)
1章 社会的課題と向き合うコンビニ(経済;行政 ほか)
2章 超高齢化社会と向き合うコンビニ(「コンビニ難民」の実情を理解する;医薬品から航空機チケットまで ほか)
3章 高齢者の約6割が「コンビニ難民」である(コンビニ難民の実態に迫る;店舗数全国平均、1万人当たり4・2店 ほか)
4章 「コンビニ難民」を減らすことはできるのか(さらにコンビニは進化する;「健康」への取り組み ほか)

著者等紹介

竹本遼太[タケモトリョウタ]
1981年京都府生まれ。東京大学工学部卒業、東京大学大学院情報理工学系研究科修了(数理情報学専攻)。2006年、野村證券に入社。研究員・クオンツアナリスト・エコノミストとして債券市場や日本経済に関する調査研究に従事し、12年に三井住友トラスト基礎研究所に入社。現在、「都市と不動産」に関する調査研究業務を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

8
コンビニエンスストアの役割はどんどん拡大している。それもあってコンビニの客層も変化している。だからこそコンビニが近くにない人は暮らしにくくなってしまっている。特に高齢者は交通手段が自分の足しか無いという人もいるため、コンビニがないと言うのは死活問題である。2016/10/16

小島輝彦

7
コンビニって、重要なライフラインになっているんだなと感じた。また、活用について考えていこう。

lily

6
住民票の交付から荷物の受け取りまで、ライフラインとしての重要性が高まるコンビニ。百貨店や総合スーパーなどの中規模店が停滞し、イオンなどのショッピングモールと小規模なコンビニとの二極化が進んでいる。ただ同時に、「売上高が上がるほど、店員が苦しむ」というジレンマがある。コンビニ店員は多角化する仕事を低い時給でこなすスーパーマンになっているのだ。経営拡大するコンビニ業界に、労働法の恩恵が与えられるのはいつだろう。難民を真に消滅させたいのなら、そこに思いを致さねばならない。本自体はデータの羅列で少ししんどい。。2018/01/20

清水勇

4
コンビニの数、設置場所、機能等、我々の周りに身近で便利に使っているものが、こんなにも進化して我々の生活の一部になっていることを痛感させられた。特に高齢化社会の中で、車が容易に使えなくなる高齢者にとってなくてはならなくなる多くの機能(食料・飲料の確保だけではなく、見守り介護の機能、役所・銀行の機能、、雇用の確保等々)を担っているコンビニが、日本全国いたるところにあると思っていたが、現時点での6割の高齢者はその恩恵にあずかれていないという厳しい現実を理解した。町の集約は今後重要視するべきなのだろう。2016/05/26

まゆまゆ

4
全国55000店超の巨大な店舗網が広がるコンビニ。1ヶ月14億人が来店、ひとり月に10回以上来店している計算に。社会インフラとして様々な役割や機能が付加されてきたなかでますますその存在が目立つコンビニだが、徒歩圏内にコンビニがなく、メリットを享受できない高齢者達が全国に800万人以上もいると考えられる。便利になっていくことはいいことだが、それを利用できず取り残される人たちへの対策はやはり必要なのかな。2016/04/20

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