中公新書ラクレ<br> フランス産エリートはなぜ凄いのか

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中公新書ラクレ
フランス産エリートはなぜ凄いのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121505408
  • NDC分類 372.35
  • Cコード C1236

出版社内容情報

哲学を重視する理由、原発大国を導く理工系エリート…。ピケティやゴーンを輩出した「世界最強のエリート養成機関」の実態とは?

内容説明

なぜフランスは哲学を重視するのか?原発大国をつくった理工系の実力は?―ナポレオンが設置したポリテクニクや、東大法学部を凌ぐ官僚輩出校ENAなど「世界最強のエリート養成機関」の実態に迫る。『21世紀の資本』のピケティや、カリスマ経営者ゴーンを生み出す秘密とは?

目次

第1章 大学の地位が低い国フランス(ヨーロッパの大学のルーツ;ファキュルテ(学部):パリ大学 ほか)
第2章 エリート養成校グランゼコール(戦前のグランゼコール;現代のグランゼコール)
第3章 リセ―エリート校進学のための準備機関(リセ(後期中等教育)
リセの改革と発展 ほか)
第4章 是か非か?フランス式エリート教育(エリート教育制度が成功してきた理由;エリート教育制度への批判点 ほか)
終章 日本にフランス式エリート教育は可能か(日本は学歴社会なのか;日本の学歴主義の歴史と現実 ほか)

著者等紹介

橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
京都大学名誉教授。京都女子大学客員教授。1943年、兵庫県生まれ。67年、小樽商科大学商学部卒業。69年、大阪大学大学院修士課程修了。73年、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。フランス、アメリカ、イギリス、ドイツでの研究職・教育職、京都大学教授、同志社大学教授などを歴任。専門は労働経済学。早くから日本の格差社会の実態を経済学の観点から指摘してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

59
2015年出版の仏のエリート教育を紹介する新書。仏の歴史的な文学者思想家たちはほぼ例外なく、エコール・ノルマルなどのグランゼコール(大学より上位の高等専門学校)の出身で、彼らは学生で給与が出るなどとの話は知っていたが、これらの学校についてまとめたこの本が借りれたので読む。当時経済学のピケティが話題になったときで、彼の華麗な学歴が例に出てくる。仏のエリート養成の歴史や英のパブリックスクールなどとの違い、簡単に日本の教育との土壌の違いなども。正直ちょっと硬い内容だが、仏独自のエリート校についての本はレアだ。2017/12/11

RmB

15
明治時代には日本も欧米から多くを学びましたが、フランスからも多くを学んでますね。しかし、戦後は米国一辺倒ではないでしょうか?2015/10/26

Taka

11
面白くはない。ピケティ、エマニュエルドット、ジスカール、オランド、デリダ、サルトル、ゴーン。エリート教育を受けたフランスの著名人達が長々羅列されるとなるほど、エリートはやはりエリート教育を受けているのだなと思うけど。フランスは階級制度が昔から馴染みがあり、日本よりもエリートは狭門を選抜される。日本はフランスより格差が少なく、著者はそっちの方がいいと思うみたいな締め。最後にピケティが来日時に、頑なにフランス語を使わず日本語を使ったところにフランスの地位の低下を感じたというが、わざわざ結びに書くこと?と感じた2023/09/25

ちいちゃん

6
フランスのエリート教育についての紹介。日仏を比較し、エリート主義を取り入れるか否か、仏と北欧の比較など興味深い内容だった。2016/04/28

mochi

5
フランスにおける大学の位置付けについて考えると、日本から見れば教育の機会均等を実践していて学費も安いという面ばかりを見てしまいがち。フランスの大学はグランゼコールに比べて劣位にあり、バカロレアさえ通ればどこの大学にも入学できるため、入ってから授業についていけずドロップアウトする学生も多く、若年層の失業率の高さにも繋がっているとか。また、教科書代は自腹、少人数教育などもあまりなく、設備は日本の大学の方が余程整っているのではないだろうか。日本では大学の学費が値上がりしているが、無償化もよく考えなければならない2019/06/18

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