内容説明
第一次安倍内閣以降、民主党の野田に至るまで一年程度の短期政権が続いた理由は?そして民主党はなぜわずか三年で政権を手放さざるをえなかったのか…沖縄米軍基地移転、東日本大震災、消費税アップ等の外交・内政の重大問題への対応を中心に日本政治とリーダーの問題点を描き出す。
目次
第1章 「細い穴」に針を通して―第一次安倍内閣にみる「芸術としての政治」
第2章 「確信者」の強さと弱さ―第二次安倍内閣にみる「復活の政治」
第3章 「歴史的汚名」を覚悟し―野田佳彦にみる「消費増税」
第4章 「虚の決断」の罪深さ―鳩山由紀夫にみる「政治の軽さ」
第5章 「自己無謬論」の陥穽―菅直人にみる「唐突の政治」
第6章 天の岩戸の「大連立」―福田康夫にみる「見果てぬ夢」
第7章 生かせなかった「血筋」という名の財産―麻生太郎にみる「一五代将軍」
著者等紹介
橋本五郎[ハシモトゴロウ]
読売新聞特別編集委員。1946年秋田県に生まれる。70年慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、読売新聞社に入社。論説委員、政治部長、編集局次長を歴任し、2006年より現職。16年にわたって読売新聞の書評委員を続けている。また読売テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」「情報ライブミヤネ屋」に出演し、政治・政局解説を務める。2014年度日本記者クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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びす男
21
面白くて二時間で読了。コロコロ変わった短命政権たちの舞台裏に肉薄したもの。ここ数年の政治史を振り返るうえでも、現在の政治を考えるうえでも、きわめて有益な本だ。自民党リーダーたちの素顔の描写が印象的だった。もともと現政権の強引な政権運営(特に安全保障政策!)の印象が強かったからか、「けっこう色んなカラーをもった人がいるんだな」と意外に思った。何にせよ、いまは二大政党制の夢破れ、新たな大政党が生まれ得る土壌がない。頼みますよ、自民党という感じだ。野党時代の屈辱の中で彼らがどう成長したのか、注視していきたい。2014/06/25
zen-dai
5
前作『総理の器量』に続いて、橋本五郎さんの講演を聞くための勉強本。今回は、第一次安倍内閣から民主党の野田内閣における短期政権。そして、現在の第二次安倍内閣までについて著者が解説している。短期政権に終わってしまった内閣でも評価されるべき部分、問題点について書かれている。改めて当時の政権について振り返ることができた。著者の言うように、誰が指導者になるかによって政治が違ってくると思う。これからの政治において、総理の器量・覚悟のある人が総理になってくれることを願いたい。2014/06/14
スズツキ
1
記者による歴代政治家への通信簿。正直すぐ忘れちゃうような内容なんだけど楽しめます。2014/07/29
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