中公新書ラクレ<br> マスメディアが報じない新型インフルエンザの真実

中公新書ラクレ
マスメディアが報じない新型インフルエンザの真実

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  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121504333
  • NDC分類 493.87
  • Cコード C1247

内容説明

2009年の豚インフルエンザの流行は、空港での検疫、マスクの不足などで日本を騒がせた。しかし、H5N1鳥インフルエンザが流行した場合、全世界の死者は10000万人を越える可能性がある。本書では、世界中から取材した情報を駆使してその危険性を警告し、対策を提示する。

目次

知られていない、パンデミックインフルエンザの真の怖さ
忘れられたパンデミックインフルエンザの脅威
H5N1鳥インフルエンザの世界への拡大過程
人為的に作製された生物兵器となり得る致死的「H5N1ウイルス」
予想されるH5N1新型インフルエンザによるダメージ
殺人H5N1インフルエンザのホット・スポット
2016年ないし17年には致死的パンデミックが起き得る?
日本における状況
死のウイルスから逃れるための手段
季節性インフルエンザ予防対策が全ての基本
H5N1以外の気になるインフルエンザウイルス

著者等紹介

外岡立人[トノオカタツヒト]
1944年小樽市生まれ。69年、北海道大学医学部卒業。医学博士。76~79年、北海道大学小児科にて小児血液疾患の研究と臨床に従事。79~81年、ドイツのマックス・プランク免疫生物学研究所で基礎免疫学を研究。2001~08年、小樽市保健所長。08年から新型インフルエンザを中心とした医学ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

くまこ

3
H5N1鳥インフルエンザに対する関心を再び持ち、パンデミックに対して十分に備えるべきだと訴えている本。2012年に可決された新型インフルエンザ対策措置法の問題点を具体的に解説している箇所とか、とても参考になった。一番興味を引いたのが、抗インフルエンザ薬の家庭備蓄という考え。製薬会社の負担を家庭に押し付けるという側面もあるし、服用に際しての指導、啓発のシステム作り等、取り組むべき課題は非常に多い。2013/02/06

まるぽー

0
うがいやマスクについてエビデンスがないということを改めて認識。巻末の資料を含めて参考になった。あとは、万能ワクチン開発の話。このワクチンが実用化されれば特措法や行動計画がいらなくなるまでの期待を持てる。しかしながら、現状で危惧すべきは新型インフルエンザへの関心の低下であろう。一部の専門家や国・自治体等の職員がパンデミック時の対応を検討したとしても、大部分の人が個人防衛を含めた対策に取り組まないとすれば、混乱は避けられず、被害も甚大になってしまうということ。2013/02/09

鬼山とんぼ

0
著者は激甚な被害をもたらす鳥インフルエンザに警鐘を鳴らすことを本願とし、かつ奮闘してきたのだが、09年の軽症かつごく軽微に終わった豚インフルエンザに対しWHOがパンデミック宣言を発して製薬会社がぼろ儲けした(薬剤の大半は未使用のまま廃棄)背景に疑いを持つ。医者である著者では追及しきれない、闇の部分があることを窺わせる。私が面白く感じたのはこの辺だけで、他は多数出ている類書の方が充実していると感じた。2020/02/28

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