内容説明
メモ一枚、「上様」、レジャー費用でもOK?経理部でさえ誤解する領収書のカラクリを、元国税調査官が解き明かし、超実践的知識を伝授する。経費の仕組みがわかると、会計もわかる。
目次
究極の会計テクニック
第1部 経費と領収書のカラクリ(食事、飲み代、薄型テレビ、かるーく経費で落とせます;ディズニーランドに海外旅行…レジャー費も会社持ち;車も家も会社に買ってもらおう!;キャバクラ代を経費で落とす)
第2部 会計本に載っていないウラ知識(間違いだらけの会計知識;経理部も知らない領収書の世界)
著者等紹介
大村大次郎[オオムラオオジロウ]
元国税調査官。国税局に10年間、主に法人税担当調査官として勤務し、退職後、ビジネス関連を中心にフリーライターとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
158
経費として落とせるかどうかは、業務に関係があるかどうかできまると主張する本。購入品を自宅に置いたか会社に置いたかは強い関係があるわけではないという話。名目をどのようにつけるか、ちゃんとした理由が説明できるかどうかに依存する。キャバクラ通いでさえ、接待費、研究費、マーケティングリサーチと名目しだい。旅費を経費にするには工夫が必要で、レポートを書くなりしないといけない。旅費は名目しだいで制限されることが異なるので注意。2021/04/26
mitei
52
経費というのもよくわかっていなかったが中々いろんな事に応用できそうだなと感じた。ただしあらゆる種類の領収書は・・・ってしたほうが実際のタイトルだな。いずれも社会通念上という条件つきだからやりすぎはよくないというのも理解した。2012/03/18
阿呆った(旧・ことうら)
34
例えば、芥川賞作家・西村賢太が風俗に行って経費としていた場合、作品の取材だと言い張れば、税務署は否認できない。★要は税務調査に入られた時に、ちゃんと説明ができればいいわけだから、中小企業は福利厚生費、個人事業主は接待交際費を攻略すべし?個人事業主は接待交際費の損金参入に限度額は無い★2016/09/21
ひと
24
経費を膨らませて所得を圧縮できる、法人を持つことの効果を改めて感じました。事業と関連付けて経費で落とす、福利厚生費や交際費として費用計上する、資産の購入に減価償却費を活用する等、ちゃんと考えて実行すれば使えそうな知識が多々紹介されていました。ただ、税法はコロコロ変わるので、実行する際は最新の情報を税理士に確認しながら進める必要がありそうです。また、「誤りを証明する」のは税務署側の仕事であり、納税者側が「誤りでないことを証明する義務」はないことを忘れず、必要以上に税務調査を恐れないようにしたいです。2016/04/26
Speyside
19
品のないタイトルだが(笑)、同著者の『お金の流れでわかる世界の歴史』が面白かったので手に取る。 その心は、あらゆる領収書は「事業に関連していれば」経費で落とせるということで既知の内容が多かったが、ベンツに乗っている社長が多いのは節税効果が高いため等の記述にはなるほどと思わされた。 また、後半に著者が国税調査官をやっていた頃のエピソードが盛り込まれているのだが、お寺のお坊さんはかなりの確率で脱税しているとか、開業医は売上の約70%を自動的に経費に計上できる特権が有るなど「へぇ〜」と思わせる話も多かった。2020/06/02