内容説明
医者と患者の話はなぜすれ違うのか。原因は医師特有の思考回路、「医師アタマ」にあると考えた著者が、その価値観と常識を徹底分析。よりよい医療を受けるための「患者力」をつける本。
目次
第1章 医師アタマの基本構造
第2章 診療室の中で何が起こっているのか
第3章 患者が知らない医師の常識
第4章 医師アタマの価値観
第5章 医師アタマとの付き合い方
第6章 患者として、市民として
著者等紹介
尾藤誠司[ビトウセイジ]
東京医療センター教育研修部臨床研修科医長・臨床疫学研究室長。1965年、愛知県生まれ。90年、岐阜大学医学部卒業後、国立長崎中央病院、国立東京第二病院(現・東京医療センター)、国立佐渡療養所に勤務。95~97年にUCLAに留学し、臨床疫学を学びながら医療と社会との関わりについての研究活動を行う。現在は東京医療センターでの実地診療とともに、研修医の教育、医師・看護師などの臨床研究の支援、また、国立病院機構における診療の質の向上を目指した事業などに関わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てくてく
4
患者と医師の関係、医師の発言の背景などが丁寧に解説されており、医師と上手くつきあっていく方法が提言されている。インフォームドコンセントに関する説明が興味深かった。2014/11/02
tnk.UZ
4
専門家は、ヒトの本質に限らずに自らの興味における範囲の対象を、自らの専門的な尺度に当てはめようとするものです。良本。2010/08/29
桜
1
獣医師の田向さんの本で触れられていたので読んでみた2023/04/24
ことぶき あきら
1
著者は医師。うまく病院にかかるための患者側の心構えとかテクニック的なことが書かれているかと思って読みましたが、どちらかというと、医療側の課題が書かれている感じでした。医師にとっては医療(医学)というのは自然科学であるが、患者としては生活の問題であるというところに医師と患者のすれ違いが起こる原因があると。ただ、医師に患者の生活全般にまで気を使えというのは、理想ではあるかもしれませんが、医師側の負担が大き過ぎるのではないかと思いました。あとは、問診って非常に重要なのだなと思いました。検査は問診後の最終確認。2018/12/31
アン
1
患者視点/医師視点がわかりやすく対比されている。特に勉強になったのは「医師の『わからない』は往々にして経過観察の意味」という点。確かに経過をみましょうという意味でわからないと言うことがある。気をつけようと思った。振り返ってみると以前担当した非常に不安の強い人、前医で経過観察の意でわからないと言われて、その意味を取り違えて不安が増強したんだろう。2018/03/30
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