内容説明
2009年下半期は「政権交代」のドラマがあった。自民党の断末魔のうめきを聴き、民主党の雄たけびを聴き、有権者の吐息を聴く著者の筆の妙。
目次
コラムニストの「代表作」について―「まえがき」の代わりに
7月(珍名さん;死人に口なし ほか)
8月(朝のベランダで;トビウオ逝く ほか)
9月(剛腕に贈る歌;敗者に ほか)
10月(襲われた島;毒か、薬か ほか)
11月(お兄ちゃんに;棚から本マグロ ほか)
12月(「したごころ」の行方;ゼニとカネ ほか)
著者等紹介
竹内政明[タケウチマサアキ]
読売新聞論説委員。1955年、神奈川県生まれ。79年、北海道大学文学部哲学科、宗教学専攻卒業後、読売新聞に入社。長野支局を経て、東京本社・経済部で財政、金融などを担当。98年に論説委員会に移り、2001年7月から朝刊一面コラム「編集手帳」を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
12
2009年下半期のコラムがまとめられています。この半年は自民党から民主党への政権交代が大きな話題となっています。当然このコラム執筆者は書いておられますが、やはり本領発揮は文化人の人物論や本の話題です。また最初にも書いてあるように小さなニュースに人知れず宿った喜怒哀楽に光を当てる作業にあるといっていますが、まさにその通りの感じです。2014/07/05
ハメ・ドゥースト
1
★☆☆p.58言葉の旅人。眞木準は書いている。コピーは旅である。握りしめたペンを杖に言葉の世界を彷徨うのだ、と。苦心の跡をとどめず、僅か数文字、十数文字で人の心を奪うほど、身を削る過酷な旅はあるまい。p.108最新の体重計は増加傾向に気をつけて等、音声でアドバイスをくれる。嬉しい言葉が聞けるかと、わくわくしている婦人に音声が告げる。一人ずつ乗ってください。p.122学芸会で桃太郎を選択。どの親もうちの子を主役にと言う。困って台本を書き直す。桃太郎が3人の桃太郎を連れて桃太郎ガ島に桃太郎退治に出かけた、と。2013/05/12
山田
0
読売新聞で連載されている編集手帳をまとめた本。2009年7月から12月までのものがまとめてある。 この時期は自民党から民主党への政権交代が大きく取り上げられている。東寺も大きなニュースになっていたので、当然でしょう。 それら一部の事件を除くと、印象が薄い事件が多い印象。やはり政権交代で、その他の事件がうやむやになってしまったのだろうか…。2016/08/15