出版社内容情報
見知らぬ誰かの一言や警察官の思いこみが、無実の人の人生を奪い去る。冤罪が生まれるメカニズムを知らなければ自分の身は守れない。
内容説明
見知らぬ誰かの一言や警察官の思いこみだけで、自分の人生が奪われるとしたら―。痴漢から殺人まで、実例をもとに、冤罪の生まれるメカニズムと、被害を食い止める術について考える。
目次
第1章 今もこんなに起きている冤罪事件(性犯罪をめぐって;交通事故 ほか)
第2章 冤罪を生み出す人たち(警察の問題;検察の問題 ほか)
第3章 冤罪被害者にならないために(あなたの身を守ってくれる最低限の知識;もしも「痴漢」と言われたら ほか)
第4章 裁判員制度で冤罪は防げるか(冤罪死刑囚の叫び;裁判員制度の落とし穴)
著者等紹介
粟野仁雄[アワノマサオ]
ジャーナリスト。1956年兵庫県生まれ。大阪大学文学部卒。ミノルタカメラを経て共同通信社記者。2001年に退社しフリーとなり、現場第一をモットーに、社会問題を中心に雑誌などに執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おぎわら
17
何冊か同じような本を読んだが、これが一番読み堪えがあった。タイトルは、特に電車内で読むのはいささか憚られるものだが、内容はちゃんとしている。著者は共同通信出身のジャーナリストで事例紹介などは要点をつかんで簡潔にしてわかりやすい。主張に特に目新しいものはない(といっても出版年自体が古いのでやむを得ない面もある)が、理知的で説得力がある。終盤の、もし万が一冤罪逮捕されたら…のアドバイスも、まさかとは思いつつ参考にはなる。2018/01/16
takao
3
ふむ2024/04/07
pom
3
職場でトラブルがあったので冤罪について読んでみた。警察のでっち上げや矛盾が出てきても自分達に都合がいいよう証言をもみ消されていることに恐怖を感じた。激しい取り調べに「私を殺して」と頭を壁に打ち付ける被疑者の女性…恐ろしすぎる。ちなみに痴漢の疑いをかけられたら、私人逮捕になるので駅務室には行かない。落ち着いて対応し自分の名刺を渡しその場を去る。それ以前につり革を両手で持つ等疑われないようにすることが大事らしい。任意取り調べにはパトカーでなくマイカーか公共機関、帰りたい時に帰っていいそう。2015/11/21
かごむし
3
「この人、痴漢!」と言われたら、どう対応すればいいのかという部分については10数ページほど。首都圏で電車通勤していれば、こういうことは起こりうるわけで、知っておいて損はないなと思った。(やってない場合に限るけれども) 他の部分は、冤罪について。そういうこともあるのかなあと思う部分と、全部が全部そんなこともないだろうにと、あいまいな感想しかもてなかった。 真実はどうだったのか、なんて、ホントのところわからないんだろうな、立証なんて難しいんだろうな、とは思った。2012/11/23
chibimaruhoi
2
もう警察が正義の味方とは思えない。2011/11/28